総合力で上回る関東一が、昨年準優勝の都小山台を下して3年ぶり8度目の甲子園出場を果たす。
近5年の優勝校を振り返ると、2014年の第96回大会から二松学舎大附、関東一、関東一、二松学舎大附、二松学舎大附と二松学舎大附と関東一の2強の構図となっている東東京。その流れにストップをかけるべく、昨年6対3で惜しくも準優勝となった都小山台が2年連続で決勝へ駒を進め、関東一との頂上決戦に挑んだ。
関東一は背番号10の谷、小山台はエース・安居院の先発で始まった決勝戦。制球に不安定なところがありながらも力で抑えていく谷、絶妙なコーナーワークと緩急で丁寧に打たせて取る安居院という好対照の両投手は、序盤3回まで無失点。だが、4回、小山台は先頭の上江洲が四球で出塁したが、続く飯田がやや簡単にファールフライに倒れた後、森がセカンドへの併殺打でチャンスを逃す一方、関東一は村岡の右中間を破る三塁打をきっかけに、平泉の右前タイムリー、渋谷の中前タイムリーで2点を先取。その後はランナーは出すものの、ともに粘りの投球で踏み止まり、2点差のまま終盤8回へ。小山台は先頭の池本が中安で出塁、犠打で得点圏へ進めて、3、4番という絶好機を迎えたが、笠原は右飛、吉田が二ゴロで得点ならず。対して関東一は、左安で出塁した村岡から二死1・2塁とすると、渋谷が左中間を破るタイムリー三塁打で2点を追加。9回は森に四球を与えたものの、藤原を三振に仕留めて、関東一が東東京大会の頂点に立った。
両投手とも崩れることなく、なかなか締まった試合だったが、打力面で関東一がやや勝ったか。小山台は初回の一死1・3塁で吉田が遊ゴロ併殺、3回にも二死1・2塁から吉田が二飛に倒れるなど、序盤でクリンナップに1本出ていたらと思わせたが、関東一の谷が踏ん張った。エース・土屋を投入せずに最後まで投げ切った、関東一・谷の成長が窺えた試合でもあった。
小山台は昨夏に続いての準優勝。5番の上江洲、6番の飯田などは2年ということもあり、この経験を活かして、来年は三度目の正直で東東京の頂点に挑むことになる。関東一は整ったチームではあるが、全国で勝負するとなると、もう一つスケールが足りない気もする。この優勝で勢いをつけ、本番までのさらなる成長に期待したい。
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【第101回全国高等学校野球選手権大会 東東京大会 決勝】
2019年7月27日(土) 10:08試合開始 12:17終了 明治神宮野球場
入場者数 20,000人
球審 星 / 塁審 石川、熊倉、串田 / 線審(左)富澤 (右)山本
小山台 000 000 000 0
関東一 000 200 02X 4
≪バッテリー≫
(小):安居院ー吉田
(関):谷ー野口
勝:(関)谷
敗:(小)安居院
本塁打:
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東東京大会・決勝
— *june typhoon tokyo* (@junetyphoontyo) July 28, 2019
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