授業研究所

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いよいよ 理科観察実験講座 来週 9月17日(土)です。

2011-09-09 15:48:36 | 講座案内
二学期が始まったとたんの、台風襲来
こちら近畿圏でも、奈良・和歌山を中心に 大きな被害が出、なくなった方も100名近くあります。まだ、大雨でできたダム湖の決壊や土砂崩れの危険も大きく、避難されておられる方もたくさんあります。
改めて、自然の破壊力の大きさに言葉を失いました。
被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。

子どもたちの夏休み気分はもう切り替わりましたか?
九月に運動会のある学校もあるでしょうし、目白押しの行事を考えると先生方もそろそろ授業の本格スタートをさせられたことと思います。

授業研究所もいよいよ秋の講座が始動です

9月17日(土)午後1時から
理科観察実験講座
を行います。

理科がどうも苦手で、授業をどうしたらいいかよくわからない
子どもたちに理科を楽しいと思ってほしいのだけどどんな授業したらいいの
実験の準備が大変、どんな工夫をすれば あまり時間をかけずに実験の準備ができるの

といった、先生がたの思いに答える講座です。



実際の実験・教具作りもたくさんあり、理科のベテラン先生にじっくりお話も聞けます。

理科だけの半日講座

まだ人数に余裕があります。

ぜひ受講ください。

詳しくは


をクリックしてみていただき。

mail:seifudou@knh.biglobe.ne.jp

までご住所お名前お知らせください。

理科講座講師の
三上周治先生

から、また新しい文章が届きました。

卒業するときには、
どれぐらい書けるようになるの? 

奈良教育大学附属小学校 三上周治

 みなさん、夏休みの宿題の“処理”はお済みですか?
 私はやっと、夏休みの日記を一人一日分だけ選び、学級通信に載せる“作業”がおわりました。去年(1年)も同じ事をしたのですが、今年はなんだかしんどいなと感じました。
 三上は、作文指導には積極的ですが、日記指導には消極的なので、夏休みの宿題に日記は出したくないくらいなんです。でも、子ども達はまじめです。いっぱい書いて出してくれます。しんどいと感じた理由は、そこにありました。


夏休みの日記 1人平均
1年(去年) 208.3文字
2年(今年) 464.2文字

 勿論、読んでいて、子ども達が夏休み中に色々な所に行ったんだな、貴重な経験を色々したんだな、ということがよく分かりました。みんな、それぞれに「いい夏休み」を過ごしていて、その後ろには、ご家族の「努力」も感じられて、読んでいて楽しかったです。
 それにもまして、パソコンで打ち込んでいて、一番感じるのは文章量です。みんな本当によく書けるようになったな!と感心ひとしおです。(中には、短くすませたなぁ!、という子もいましたが。)
 私の打ち込んだ日記の文字数は、(現在の28人分で)
 なんと、約1万3千文字 です。
 去年の学級通信を調べて見たら、去年は5千8百文字程度だったので、格段の違いです。計算すると、
2.2倍 も書けるようになった! ということです。
 内容も、表現方法も、漢字の使用率も全然違います。
 もちろん、1年生で1256文字も書いて、今年は644文字という子もいますが、中身がちがっています。子どもの成長を見るのは、ホントに気持ちいいものですね。
(※ 余談ですが、入力した後のビールがおしいかったです。)

 この話を大学の(専門は国語ではない)先生にしていると、
「1年生で200字で、それが1年間で2倍、じゃ、その2倍、その2倍なら、卒業の時は32倍!?」
 「えっと、6400文字になるねぇ!」
 「大学生でも、なかなかそんなに書けない奴がいるよ!」
 「小学校の卒業の時には、実際には、どれぐらい書けるようになるの?」なんて聞かれてしまいました。

 そこで、三上が3年前に担任した6年2組の卒業文集「12歳の文学」の結果をお話しました。
 クラス全体では、約17万4千文字、
1人平均5451文字 書いていました。
(※統計的に最大値と最小値を除いて計算すると、4214文字です。)
(※因みに、最高は4万6249文字、漢字の使用率40%の文章を書きました。)

 ですから、そうは簡単に、みんなが倍々ゲームのようにいくという訳にはいきません。
 しかし、三上の勝手な考えでは、左の表のような字数の文章ぐらいは、各学年末には絶対に書ける様にしてあげたいと思っています。

全員到達目標
1年 100字
2年 250字
3年 500字
4年  900字
5年 1300字
6年 1700字

クラス平均目標
1年 250字
2年 500字
3年 1000字
4年 1600字
5年 2400字
6年 3600字

 そのためには、学年末のクラス平均目標としては、右の表の文章を書かすことを目標としなければならないと思います。
 子ども達がそれぞれの学年で、目標の文章を書くのに困らないようにするには、「よく見て書きなさい!」や「見たままを書きなさい!」なんて無意味なことを言っていてはいけません。
 ものの見つめ方、切り取り方、表現の仕方などを、一つ一つを丁寧に、具体的に教えてあげないと書けません。

 さて、みなさんはどんなふうにお考えですか?


 このように、数字をあげると必ず、「長く書けば良いというものじゃない!」という人が出てきます。そうです。その通りです。しかし、はじめから短い文章で、的確な文章の書ける人は、そうざらにはいません。
 「長く書けば良いというものじゃない!」なんて言うのは、初期段階の話ではありません。先ずは長く書くことが出来なければなりません。長く書いてみて、そこから絞り込む事でいい文章になるのです。
 圧倒的多数の子は、長く書くことができないのです。面白くなく (整理されていない、表現が貧しい) てもいい、意味の通る、気持ちがたくさん書かれた長々とした文章を書く力をまず付けましょう。











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