19 腹の立つことが多い昨今・・ 「腹」を考える
前回の「腰」に続いて、「腹」を考えてみたい。
腹というと、中年以降、ウェストがどんどん太くなり、
腹の出たわが姿を鏡に映しては
情けなくなった記憶がよみがえる。
ちょっぴり恥ずかしい、その「腹」ではあるが・・
合気道の稽古中、
「腹」という言葉はあまり使われない気がする。
代わりに、
先生がよく使う言葉は「丹田 . . . 本文を読む
17 決め手は「力抜き」・・日頃の人生でも!?
以前にも申し上げたと思うが、
合気道の術理が発揮されるのは道場だけではない。
口から出る言葉、耳に入る言葉で、
私たちは毎日、合気道をしている。
言葉は「手足」と変わらない。
相手つながらなければ技に入れないように、
言葉のやりとりも、相手の耳に届かなくては
はじまらない。
では、メディアに氾濫するような常 . . . 本文を読む
16 合気道の奥にある・・懐かしい匂いは何?
合気道の稽古をしていて、
ふと、子供時代の懐かしい感覚を思いだすことがある。
馬跳びしたりおしくらまんじゅうをした頃の、
押したりひっぱったりした直接的な触覚。
今では家族とさえ互いに直接的に触れることは
(あれはいつだったっけ)状態である。
合気道の稽古だと、
見知らぬ者同士だって
手や腕を握らねばはじまらない。 . . . 本文を読む
15 稽古の不思議 ~帰りは身も心も軽やか~
仕事やら何やらに頭がいっぱいで、
そんな日、稽古に向かうときは、
(なんだか、今日は、気分が集中しないなあ・・)
と、体もだるく感じることがある。
それでも、
稽古に入ってしまうと、
(乗らない気分)はどこへやら・・
気が付いたら終わっているから、不思議だ。
合気道の稽古が、身体の動きの精度を磨くことが
主である . . . 本文を読む
11 武道のスピードって、何だろう??(その2)
書いてしまってから「しまった」と
思ったテーマ、「武道のスピード」。
私のような初心者の脳みそは、考え始めるとグルグル混乱する。
でも、
避けては通れない課題だし、
あっと驚く(深み)も、待っていそうだし・・
先生の稽古の中にすべての術理が含まれて
いるのだから、考えずともいいのにと思いつつ・・
それでも、 . . . 本文を読む
8 今年も・・(気持ちよく投げられたい)!
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
小寒から立春が1年で一番寒さが厳しいという通り、
寒~。
とはいえ、世の中、年頭からいい話を聞かない。
ラジオの子供電話相談室で、
「生きるのが辛いんですが・・」という相談が
あったことが話題になっていた。小学生か中学生であろうに。
そういえば、電車の中でも疲れた目をした子ど . . . 本文を読む
7 こんな世の中だから合気道
年の暮れに来て、新聞、テレビを見る意欲は完全消滅・・
見ると、精神状態も体調も確実に悪くなるからね。
せめて、昔読んだ本を再読してみたり、
俳句の本など引っ張り出して、言葉の合気道を思う。
「湯豆腐や いのちのはての うすあかり」(久保田万太郎)
・・う~む、わかるわかる(この年になると)。
これは、「入り身、転換、呼吸投げ」だ。
か . . . 本文を読む
5 「ありゃりゃ!」は、もしかすると・・
前回申し上げた体づかいの・・「ありゃりゃ??」
手を相手の胸へまっすぐな軌道で動かす・・そんなことさえ
まっすぐにはいかず、力が上へ行ったり横へ行ったりしてしまう。
頭で思うことと実際の軌道に、ズレが生じる。
稽古をしてるとこれがひんぱんにあるんですね。
どうやら、人には大なり小なり、「視差」ならぬ、「頭差」が必ずつきまとうようです。
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4 「接点を忘れて・・」はストレス退治の特効薬!?
現代生活のなかで私たちの身体感覚がいかにチグハグになっているか・・
合気道を学び始めて身をもって痛感しました。
入門間もない頃はとにかく「ありゃりゃ・・??」の連続。
実のところ、まっすぐ立つことさえおぼつかない有様なんですね。
僕の場合、まっすぐ立ったつもりの状態とは・・「少し右側に傾斜している」状態でした!
「あなたは、 . . . 本文を読む