三年ぶりの石巻線に乗って
三年ぶり三度目の沢田駅
沢田の港に防波堤ができて
車窓は三年前に訪れたときと違う風景
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2013年に沢田駅に降り立ったとき
目の前は万石浦
内海で静かな水面なのに
待合室で遭遇した地元のひとによると
沢田駅の被害は
ホームが地盤沈下したり
湾の方から水が押し寄せてきたり
レールが浸水
それから2年間は列車が走れずに
2013年3月16日
震災から2年と5日目に ようやく開通した沢田駅
ホームも レールも
新たになって ぴかぴかだった
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車窓は2015年とは違う風景
万石浦沿いに防波堤ができて
最初の石巻旅のときには石巻線が浦宿まで復旧して折り返してきた列車に乗ったっけ
三年前の3月に再開した女川駅
女川駅からの帰りは
ゆけむりラインの車窓
防護壁の向こうは前に進んでる途中の風景
高い防波堤に万石浦が見えなくなって
沢田共同かき処理場
5年前はホームに降り立っただけ
3年前に初めて利用した沢田駅の無人改札口
駅舎兼待合室は民家と並んで
改札口は民家の前を通って
ホームの後ろに民家の庭の桜
待合室のベンチに
5年前におしゃべりした沢田地区在住のおばあちゃんがいるような気がして
元気で好きな編み物しているかしら
沢田駅を過ぎた車窓
雲のすきまから一瞬だけお日さま顔だして
旅の目的達成できたので
明日は何時にしようかしらと本数の少ない時刻表をみつめて
石巻線
石巻駅~女川駅往復の車窓の旅を〆て