PYGのことをふたりで語り合って
つぎは堯之さんが語るJulieの76年武道館コンサートのこと
パンフレットより
<音楽担当:服部克之さん/井上堯之さん/大野克夫さん>
今回のコンサートは、
ある意味ではひとつの集大成になるんじゃないかな。
ようするに過去からずっと繋がって、
足跡が全部曲の中にある。
それでね、
この前から何でこんなに練習やんのかなって思ったのよ。
例えばツアーなんかあると、
3日目、4日目になると良くなってくるわけよ。
それを研二が「今回は一回きりだから」っていうわけね。
その時俺ドキッっとしたね。
なるほどと思ったよ。その通りだと。
昼の12時から夜の9時まで何日間もやるわけよ。
ひと通り終わっても、まだ3時頃だったりしてね(笑)
どうしてもっと合理的にやらないのかなァーなんて
俺なんか思ってくるわけよ。
でもその一言を聞いて俺は恥ずかしくなったよ。
俺たちの練習量は普通からいったら考えられないような
これだけの量は他のひとではこなせないと思うんだよ。
俺たちが昔からやってる曲も練習しているし、
これはできるからってぬかしたことはないからね。
そういうことってばかげていることかもしれないけれど、
ステージっていうのは何か起こった時に、
例えば誰かがミスしたりすると、
ドドーッといっちゃうことがあるわけね。
何故かっていうと頭がみんなそっちの方へいっちゃうから。
そういう時に馴れてればすぐ立ち直れるし。
余裕ができるしね。
僕たちが楽しむコンサートというより、
お客さんを楽しませなけりゃいけないという
責任感みたいなものを沢田から教わったね。