大正4年(1915年)に訪れた芥川龍之介は
友人(三溪の長男)宛ての手紙に
湯茶接待の印象を
「ひとはかり浮く香煎や白湯の秋」と詠んで
入口には昔の写真も
芥川龍之介が訪れたときから101年の時間が経って
100年の歴史の途中に
紅葉の初音茶屋だったり
白い湯気の梅の季節だったり
昔の写真の時代から日本人の背丈も高くなって
現在は海の向こうからも たくさん訪れるから
落ち葉のいる屋根には似合わない注意書きも
Watch your head
そんな屋根の下で
今年も梅の季節に白い湯気がでて
天井まで届く白い湯気
天井から吊った煤竹の自在かぎで
吊るされた鉄の茶釜
炉の周りの座席は、私たちだけかと思ったら
カメラ好きの男子と仲間が登場
茶色の紙コップから白い湯気が 北風になびいて
冷たい手を温めたりしながら
ふぅふぅしながら
あっぢな麦茶で 身体も温めて
せせらぎを聴きながら
お日さまのひかり射す水面に名残りのモミジを見つけながら
ゆったり流れる時間を感じながら
臥竜梅(がりょうばい)や
緑萼梅( りょくがくばい)など
梅観賞もして
アオサギ にも会えて
おまけはカワセミにも会えて
箱庭の髭じいと一緒に
この季節ならではの三溪園を楽しんで
午後からの散歩計画もあって
庭園は全部散策できなかったけれど
次回の三溪園さんぽに繋げて