♪夢見る時間が過ぎたら♪

歌人生60周年もうすぐの「沢田研二」のページをめくりながら
今と昔を紡ぎながら

伊集院静さんが綴った「沢田研二」②

2023年11月25日 13時05分17秒 | 沢田研二

伊集院静さんがみつめた「沢田研二」のつづき

 

21 CDs COLLECTON OF KENJI SAWADAより

 

♡♡♡♡♡♡♡

泉のごとき君なれば

 

泉のごとき君なれば

スィッとつまんだ花びらに

ひと滴く こぼれしその水は

さぞや美味なることでしょう

 

沢田研二を見ていると

この人は神聖な泉の中から生まれたのでは・・・・

と思ってしまう時がある

 

ブラウン管から女たちを見つめる瞳も

しばしの沈黙にやわらかに閉じた唇も

かきあげた指間にのぞいた髪も

そして、宙をつかむように流れた指先からも

透き通った水がこぼれ出しているような気がしてしまう。

 

 

それが沢田研二を仰ぎ、求め、祈る人々の

乾いたこころの器に落ちていく。

 

だから、貴方も、私も

この妖精を見つめ続けているのでしょう。

 

♡♡♡♡♡♡♡

 

伊集院静さんが綴る「沢田研二」を

現在、体感する手段はライヴ会場

 

2日前は国際フォーラムA

5000人分のひとりになって

2階席から

遥か遠くのステージで歌う姿を

俯瞰で見つめて

髪をかきあげる瞬間にドキッとしたり

歌詞に合わせたパフォーマンスする白い指先に

自分の記憶の中にある

等身大のJULIEを重ね合わせながら

 

JULIEの髪の毛先から

ひと滴

ステージの床に

そんな光景をまじかでみつめたのはいつだったか

 

雨の雫をぱちりするのも

そんなJULIEの記憶の再現なのかしら


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