伊集院静さんがみつめた「沢田研二」のつづき
21 CDs COLLECTON OF KENJI SAWADAより
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泉のごとき君なれば
泉のごとき君なれば
スィッとつまんだ花びらに
ひと滴く こぼれしその水は
さぞや美味なることでしょう
沢田研二を見ていると
この人は神聖な泉の中から生まれたのでは・・・・
と思ってしまう時がある
ブラウン管から女たちを見つめる瞳も
しばしの沈黙にやわらかに閉じた唇も
かきあげた指間にのぞいた髪も
そして、宙をつかむように流れた指先からも
透き通った水がこぼれ出しているような気がしてしまう。
それが沢田研二を仰ぎ、求め、祈る人々の
乾いたこころの器に落ちていく。
だから、貴方も、私も
この妖精を見つめ続けているのでしょう。
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伊集院静さんが綴る「沢田研二」を
現在、体感する手段はライヴ会場
2日前は国際フォーラムA
5000人分のひとりになって
2階席から
遥か遠くのステージで歌う姿を
俯瞰で見つめて
髪をかきあげる瞬間にドキッとしたり
歌詞に合わせたパフォーマンスする白い指先に
自分の記憶の中にある
等身大のJULIEを重ね合わせながら
JULIEの髪の毛先から
ひと滴
ステージの床に
そんな光景をまじかでみつめたのはいつだったか
そんなJULIEの記憶の再現なのかしら