司会者の塩見さんはドラゴンクエストの印象が強いすぎやまこういちさんのようです
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今年の1月にBSフジの番組でタイガースのことを語るすぎやまこういちさんは
そんな、すぎやまこういちさんが当時のことを語ってくれました。
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♪落ち葉の物語♪のイントロが流れる中
作曲家のすぎやまこういちです。
僕は当時、
フジテレビジョンでザ・ヒットパレードという番組のディレクターをしておりましたけれども
ちょうど、ザ・ヒットパレードのヒットチャートに、いろいろなグループ
個人の歌手ではなくて、グループの曲が登場してくるような時代になってきた。
例えば、ブルーコメッツのブルーシャトーがヒットしたり、ザ・スパイダースが注目されたり。
そういった時期に、
京都から出てきたファニーズというおもしろいグループがいるんですが
ちょっと見てくれませんかと言われて、
リハーサル時間に彼らのテーマ曲を演奏し歌ったんですね。
それを見たときの印象として、
これは非常に大きな可能性をもったグループである
それから非常にダイナミックな動きも伴っている、非常に強烈な印象でした。
それで、音楽的には、
加橋かつみのテノールの声
沢田研二のハイバリトンと言っていいでしょうか、中音部の非常に魅力がある声
それから岸部おさみの天然の低音部の声帯を持っている
ほんとにドスのきいたバスの声がある
非常に広い音域を持っている音楽的に可能性のあるグループだという印象を受けまして
ぜひ、このグループに、渡辺プロダクションのリクエストどおり
楽曲を提供していこうと思いました。
それで彼らの敏捷な動きを見た印象から、虎を連想しました。
それで、グループ名も考えてくださいということなので
虎、ザ・タイガースというのを考えました。
しかも、関西出身というと、野球の方では関西はやっぱりタイガースですよね
阪神タイガース。
彼らは京都ですから、大阪ではないんですけれども、
なんとなくそういうことも合わせてザ・タイガースという名前をつけました。
それで、世界では、ザ・ビートルズをはじめとして、
わりとグループ名に動物の名前をつけるという
風潮もありましたので、そういった意味でも、ぴったりはまったと思います。
それで、彼らに感じた音楽的な魅力から、楽曲を提供しようと思いまして
そのとき考えたのは、1曲1曲ただ単独に考えるのではなくて
彼らのシングルの曲を縦にずっと繋いでいったとき
ひとつの組曲になるような形を作っていったらおもしろいなと思いまして
「僕のマリー」 「シーサイド・バウンド」 「モナリザの微笑」 「君だけに愛を」 「花の首飾り」
に至る一連の曲想ができていったわけです。
それが結局、ザ・タイガース時代の、今に残るある種エバーグリーンみたいなものに
なっていると思いますけど。
それで、ザ・タイガースに提供した楽曲のなかで、
ある種わりと印象に残っている曲をなにかあげろ、と言われましたら、
「シーサイドバウンド」ではないかと思うんです。
「シーサイドバウンド」という曲がある種、彼らのビビッドな動き、
グループの特徴を非常に実現できた曲だと思います。
「シーサイド・バウンド」はグループの曲、
例えば、「君だけに愛」をはほんとに沢田研二の曲といってもいい感じ。
そういった意味で、それぞれ、僕の好きなナンバーなんですが
特に「シーサイド・バウンド」は僕にとっては大変印象的な楽曲になっております。
♪シーサイド・バウンド♪
ザ・タイガースというグループは、日本のポピュラー音楽の歴史に大きなページを刻んだ
グループですから、今なお、そのような支持を集められるグループなので
これからも全国ツアーをはじめとして、活発な活動を続けていってほしいと思っています。
心からエールを贈りたいと思います。
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塩見さん:
すぎやまこういちさんは現在82歳。まだまだお元気です。
タイガースの名前の由来、初めて伺いました。おもしろいエピソードでした。
おおくりした曲は1967年2枚目のシングル、シーサイド・バウンドでした。
これ、同じように踊ったんですよ。
けっこう息がきれる、こんどステージで見せてくれるんでしょうかね。
かなりステップといい、疲れますよ、これは。
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今度は
ステップは大丈夫、「まかしとけ」ってきっとサリーも思っているかなぁ
最後の武道館ばっちり踊っていたから
ピーのシャウトもね
タローとかつみはいつもLIVEで歌ってるから
踊りも大丈夫ね、きっと。
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つぎは、トッポのインタビュー