ステージ衣裳のJulieのページをめくったら
2枚の写真
1枚目はロンドンから帰国する新メンバーをむかえに行ったJulie
写真を囲む文字を抜粋して時間を巻き戻すことに
7月9、10、11日の新宿・厚生年金会館
26、27日の大阪フェスティバル・ホールを
大成功のうちに終えたジュリー。
歌手として彼の姿を見ることができたのは
昨年大みそかのNHK紅白歌合戦以来、
半年ぶりということになる。
昭和41年グループ・サウンズ「ザ・タイガース」を結成。
翌42年「僕のマリーで」デビューして以来、
18年間、常に”一等賞”を目指して走り続けてきた彼。
その間のライバルとしてテンプターズがいたし
・・・・一部除いて・・・・
アイドル歌手と同じサイクルで次々に新曲を発表し、
その都度新しいファッションでファンの度肝をぬき、
またうれしがらせもした。
そんな彼が昨年「アマポーラ」を出して以来、
ふっと歌手としての消息を断ってしまった。
この間、むしろ休養していたわけでなく
松竹映画「カポネ大いに泣く」に出演もし、
先ごろカンヌ映画祭で特別芸術貢献賞を受賞した
「MISHIMA」(日本公開未定)にも出演した。
・・・・一部除いて・・・・
そのジュリーが長年所属した渡辺プロから独立し
CO-COLOという事務所を設立し
レコード会社も東芝EMIに移籍した。
これは、ひとことで言えば、ジュリーのチャレンジ精神が
そうさせたということだ。
過去に拘泥しないで、
いつも”今”と”明日”をみつめてきた彼だからこそ、
そういう必要があったというふうに受けとりたい。
慣れきった状況を廃したい、
ぬるま湯から脱したいというのが本音だ。
従って、この再出発にあたっては、スタッフを一新し、
綿密なプロジェクトを組んだ。
今回のコンサートでも、バック・バンドをガラリと変えた。
今迄のバンド「エキゾチクス」からは上原ユタカだけが残り、
ロンドンからクマ原田、ゴドフリー・ウォンのふたりを迎え、
さらに電気バイオリンの金子飛鳥、チト河内、石間秀樹、ペッカー
というそうそうたるメンバーで新バンド「CO-COLO」を結成した。
そして8月8日、新曲「灰とダイヤモンド」を発表、
9月21日には新アルバム「架空のオペラ」を出すことも決定している。
この「灰とダイヤモンド」の作詞・作曲は李花幻。
実はこれジュリーのペンネームである。
しばらくの間、ヒットもなくレコードも売れなかった状況を
灰にたとえるならば、時がくれば必ず再び輝きだすのが
ダイヤモンドといえるはないのだろうか。
このタイトルには、
そういう意味がこめられているような気がしてならない。
・・・・一部除く・・・・