ゆも庵

トイガン好きの多分トイガン中心Blog

懐かしのローロックス

2018年11月01日 | ナイフ

私が高校生の頃、福岡のモデルガンショップSWATは店の売上だけではやっていけず、

社長(おいちゃん)が夜タクシー運転手で稼いで店の赤字を埋めていました。

好きで始めた店とはいえ、昼夜掛け持ちの仕事は大変です。

学校が終わって店でGun誌やCOMBATマガジンを読んでいた私に、寝不足のおいちゃんは

「俺は寝るからお前が店番してろ」と店の裏で仮眠を始めました。

そう言われてカウンターに立ったのが、私がSWATで働くきっかけでした。

店を訪れたお客さんも制服姿の高校生が一人で店番してるので「なんで?」と思ったに

違いありませんw

そんな感じでにSWATのカウンターに立つようになったのですが、平日にお客さんが

ワンサカ来ることもなく、ショーケースを拭いたり、展示されてるモデルガンを磨いたり

分解組立したりして過ごしてました。

平日の雨の日なんかはお客さんも寄りつかず、本当に手持ち無沙汰になると、おいちゃんが

あまり売る気のない商品が入っている小さなショーケースからベンチマークのサイドワインダー

を取り出して、ブレードをパチンパチンと出したり入れたりしてボーッとしていました。

サイドワインダーはローロックスというフォールディングナイフなのにブレードが回転せずに

直線的に出し入れする変わったロック機構を持ってます。

ちょっとコツがいりますが、片手でブレードを展開することが出来て、なによりロックするときの

カッチリとした感触が病みつきになり、暇なときはずっとパチンパチンと開け閉めしてました。

店が大濠公園の傍から中心地の天神に引っ越す際にサイドワインダーはおいちゃんが引っ込めてしまい、

もう遊ぶことが出来なくなってしまいました(;_;)(オイw)

天神に移転してからは店はバブルの波に乗ってお客さんがひっきりなしになり、ボーッとすることなんて

出来なくなりましたけどね。

しかしサイドワインダーの魅力が忘れられず、おいちゃんに売って欲しいと談判すると

「どこやったっけ?」「欲しかったらあるときに言え!」

とのことで、あのサイドワインダーを手に入れることは出来ませんでしたが、後に都内の刃物屋で

見つけることが出来ました!

ローロックスロックのナイフはベンチマークとあと1社くらいしか作っておらず、普及はしません

でしたが、気に入った私はポケットサイズのサイドワインダーだけでなく、調子に乗って大型の

バイパーも手に入れました。

が、しかし…サイドワインダーほどの感動はなく、開閉アクションも全長が長くなった分

使いづらくなってしまい、今では観賞用です。

サイドワインダーも当然持ち歩けないので、雨の日に一人で家にいるときに引っ張り出してきて、

雨空を見ながらパチンパチンとブレードを出し入れしています。

客観的にはオッサンが黙ってナイフの刃を出し入れしている図は通報案件ですが、誰も見ていない

場所での暇つぶしなので多目に見て下さい(^^)/


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