柚木(大森南朋)と中園(飯豊まりえ)は兵藤(西田敏行)の家を訪ねる。
中園は額に飾られた写真を見つける。
それは25年前に撮られたもので、伊達(中村トオル)と同僚の和久田が写っていた。
その時兵藤の携帯電話が鳴る。伊達からだった。
日本法医学研究院のホームページで見つかった解剖結果の捏造を指摘する書き込みの件を報告する。
兵藤もかなり動揺していた。そしてこの一件を柚木に知られることを警戒していた。
どうやら柚木の父親もこの件に関わっているよう。
別場所で、ほぼ同時刻に突然苦しみだし倒れて死亡した二人の男性の遺体が搬送されてくる。
柚木と中園が解剖をするが、どちらも心不全としかいいようがない状態。
しかしこの二人は同じ病院の医師で、亡くなった時刻も同じということに疑念を持つ和泉(松雪泰子)。
その病院は例の解剖結果の捏造を疑われている病院で、亡くなった柚木の父親が務めていた病院だった。
血液検査の結果が出たら教えろと言って柚木はその場を去る。
和泉は病院の外科部長・門田を訪ねる。
トラブルがなかったかと尋ねると、動揺しつつもなかったと答える門田。
病死なんですよね?と聞く門田に、和泉が二人も急になくなったこと医師としてどう思うか聞くが、
私に聞かれても・・・と言ってはぐらかす。
高橋(高杉真宙)が同病院の看護師に探りを入れ、院長・外科部長が2人に甘かったことを聞き出す。
そして2人がよく行っていた六本木のバーのママ・長谷部麗子が失踪していることを突き止める。
麗子は元看護士で亡くなった医師達とは同僚だった。
柚木のもとに手紙が届く。手紙にはホームページに書かれた捏造の件が書かれあり、
女性の名前が書いてあった。名前はやすもとしょうこ。差出人の名前はなかった。
血液検査の結果が出て、どちらも薬物による中毒の可能性はなかった。
同じ病院の医師が同時にとういうのが偶然には出来すぎと検査した春日(佐津川愛美)がつぶやく。
中に書いてあった名前が気になった中園がこの病院にいる同期から聞き出し、
その人物は1994年の6月に亡くなっていたこと知る。
その話を聞いた柚木は中園に話す。父親が飛び降りて亡くなっていることを。
自殺と思われた父親の遺体を見て「お父さんは自殺じゃない」と叫ぶ高校生の柚木。
その解剖をしたのは兵藤で、兵藤は父親が脳梗塞を起こしバランスを崩して転落しのだろうと柚木に伝える。
手すりの外側に指紋がついていたから、生きようとしたと。
兵藤が真実を教えてくれたから今の自分があると語る柚木。
しかし中園は次の言葉に驚く。柚木の父親も安本祥子と同時期に亡くなっていたのだ。
柚木は兵藤に電話をかけ、安本祥子のことを聞くが、兵藤は動揺を隠しつつわからないと答える。
柚木は法医学研究院の資料室で解剖所見を探し始めるが、伊達に止められる。
死亡前の二人の動向がわかる。二人とも病院を出る前にエレベーターで最上階に行っていた。
そこは院長室がある。院長の小笠原(篠井英介)に会っていたのだ。
和泉と高橋が小笠原を訪ねて話を聞く。
小笠原はあったことは認めるも、仕事の話をしていたと答えるだけ。
捏造の件を密告した人間が元はここの人間ではと疑っている春日が
勝手に柚木宛の手紙についていた掌紋の照合を始める。
中園が止めようとするも、続行。結果、照合したのは伊達に追いやられた橘(渕上泰史)だった。
柚木は安本祥子の実家を訪ねる。自分に来た手紙を見せ、当時のことを聞く。
祥子の手術をしたのは今の院長・小笠原で、死因については病気で防ぎようのないものだったと聞かされていた。
一度はミスを疑ったが、解剖所見も病院の説明と一致したので納得したと。
父親はその時の解剖所見のコピーを念のためもらっておりまだ保管していた。それを柚木に見せる。
そこには解剖した人の名前が書いてあった。それは兵藤だった。
中園は橘に接触し、送ってきたのはあなたですねと問う。
橘は中園に「柚木への復讐だよ。俺はあいつのせいですべてを失った。
知りたければ兵藤に聞けよ!あの人が全て知ってるはずだ」と言って去る。
柚木は兵藤に電話をかけ、聞きたいことがあるから今から向かうと告げる。
柚木が来る前に伊達が兵藤に会いに来る。久しぶりに先生と飲みたいと言って酒を手に。
25年前、伊達の同僚の和久田は青酸中毒死した遺体の解剖中にガスを吸い死亡していた。
和久田は風邪で抵抗力が弱まっており、それもあって亡くなったのだが、運が悪かったと言う兵藤を
伊達は「運が悪かった?日本の法医学をなんとかしようと頑張っていた和久田が
どうしてこんな仕打ちをうけなければならない!
こんなところが兵藤先生が言っていた法医学の未来なんですか!?
幻滅しました。先生とは別の道を行きます!兵藤先生のやり方では何も変えられない!!」
そういって去っていたのだ。
伊達は亡くなった和久田の為にも研究院を守りたいと言う。
日本法医学研究院は希望だよという兵藤に、その希望を守るためにお願いがあると言う伊達。
柚木と中園が兵藤家を訪ねると応答がなく、探すと兵藤は縁側で首をつっていた。
必死で助けようとするが、無理だった。
自分で兵藤の解剖しようとする柚木を中園は止めようとするが、
伊達もお前の好きにしろ、と言って柚木が解剖。結果、自殺と判明する。
兵藤はお酒が苦手だった。しかし、仕事終わりに伊達と飲む焼酎はうまかったと聞いていた柚木。
亡くなる前に会っていたな!何を話した!!答えろ!!と伊達に詰め寄る柚木だった。
どうも柚木の父親の死には何かあるようですね。
25年前にどう関わっていたのか、そのことが死につながったのか、
まだわからないことだらけです。日本法医学研究院の設立が関係ある気がします。
安本祥子、柚木の父親の解剖が共に兵藤だったことも気になります。
聞きたいことがあると言っていたからには解剖所見に何か不審な点があったと思うのです。
だとすると、その解剖所見は間違い、いや捏造の可能性があるのではないでしょうか?
「真相を墓場に持って行ってくれ」というのが伊達のお願いだったのでしょう。
伊達も真相を知っているのでしょうが、彼が話すことはない。
兵藤が死んだ今、どうやって真相にたどりつくのか気になります。
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