シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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シャンチー(中国象棋)第8回韓信杯国際名人戦(3)

2016-11-14 | ニュース
11月12日から、オーストラリア・シドニー市で行われていたシャンチー(中国象棋)の「第8回淮陰・韓信杯国際名人戦」は、14日、予選第5ラウンドと順位決定戦が行われました。

決勝に進出したのは、予選各組をトップで勝ち上がった頼理兄(ベトナム)と曹岩磊(中国マカオ)。4人出場した中国選手(王天一、鄭惟桐、謝靖、程鳴)は一人も決勝に進めませんでした。主要な国際大会で、中国選手が決勝に進めなかったのは、2010年アジア個人選手権(マカオ)以来の「事件」でした。(このときは2名のベトナム選手が決勝に進出。)

決勝の結果は曹岩磊が頼理兄を下して優勝、賞金12万人民元(約180万円)を獲得しました。11-12位決定戦に回った所司和晴選手は、ナグラー(ドイツ)に敗れ、12位となりました。

中国メディアは、中国選手が不振だった原因として過密スケジュールを上げています。今回、中国選手は長春市での全国個人戦を10日に終えて(特に王天一、鄭惟桐は10日の決勝まで7日連続の対局)、翌11日にシドニー入りしました。この大会を終えた王天一は一言「疲れた」と漏らしたそうです。

日本から出場した所司選手は残念ながら6戦全敗でしたが、優勝した曹岩磊選手は、所司選手との対局を振り返って「開局20回合(日本将棋式にいうと40手)までは全くリードを奪うことができなかった。相手の一手のミスでようやく勝てた。自分が一度でもミスをしたら勝てなかっただろう」と述懐しています。

この大会のすべての対局、成績は「広東象棋ネット」で見ることができます。

◆予選A組
http://www.gdchess.com/XQData/ShowRound.asp?eid=100002665

◆予選B組
http://www.gdchess.com/XQData/ShowRound.asp?eid=100002666

◆決勝ラウンド
http://www.gdchess.com/XQData/ShowRound.asp?eid=100002471

◆最終成績
http://www.gdchess.com/XQData/ShowRank.asp?eid=100002471


優勝の曹岩磊


出場12選手(写真はいずれも「広東象棋ネット」より)





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1 コメント

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Unknown (松野陽一郎)
2016-11-14 23:29:19
所司先生、6戦全敗は残念ですが、世界のトップとしっかり指してこられたのは来るアジア選手権に向けてはすばらしいアップになったことと思います。曹岩磊さんの一言は私たちもわがことのようにうれしいです。1手の加算が10秒、これが30秒だったらずいぶん違ったことと思います。まずはご無事のご帰国をお待ちしております!
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