シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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第39回全日本シャンチー(中国象棋)選手権大会

2012-04-30 | 国内トーナメント
第39回全日本シャンチー(中国象棋)選手権大会(主催:日本シャンチー協会、後援:中国大使館・東京華僑総会・社団法人日中友好協会、財団法人日中友好会館)は、4月29日・30日、目黒区民センターで開催され、ベトナム出身のカオ・レタンマン(CAO Le Thanh Man)選手が、初出場初優勝を飾りました。

この大会にはA級23名、B級16名と昨年を上回るプレーヤーが参加、2日間にわたってスイス式7ラウンドが行われました。関東地方だけでなく静岡、長野、青森、広島、さらには被災地・宮城県からも熱心なプレーヤーが駆けつけました。

A級では、第4ラウンドでここまで全勝の山崎秀夫、岡田蒸両選手が対戦、山崎選手が勝ちを収め、そのまま逃げ切って3年連続8度目の優勝を達成するかに見えました。しかし第5ラウンドで、ここまで3勝1和のカオ選手が山崎選手を破って単独トップに立つと、残り2ラウンドを1勝1和で逃げ切って、初出場で初優勝を飾りました。

カオ・レタンマン選手は日本在住15年、現在は日本企業に勤める技術者です。全日本選手権でベトナム人選手が優勝したのは初めてのことです。昨年のアジア個人選手権(マカオ)では、男女とも中国勢を押さえてベトナム代表選手が優勝、世界のシャンチー界をあっと言わせましたが、今年、日本チャンピオンの栄冠もベトナム人選手の手に輝きました。2位は山崎選手、3位は坂本進選手、日本でシャンチーを習い覚えたプレーヤーとしては、所司和晴選手(日本将棋連盟七段)の5位が最高の成績でした。

B級は、その所司選手の下で将棋とシャンチーを学んでいる佐藤僚介選手(千葉県佐倉市立臼井西中学校2年)が7戦全勝のぶっちぎりで優勝しました。10代のプレーヤーの優勝は史上初、3位小笠原嗣人(ひでひと)選手、5位三橋泰朗選手と合わせて、入賞者6人中3人が10代・20代でした。B級参加者全体でも、16人中7人(43.75%)が10代・20代と、今後に期待を抱かせるものとなりました。

表彰に先立って、「シャンチートップアスリート育成プログラム」1期生の相徳千恵子、阿部秀俊両選手に、戸川芳郎理事長より修了証書が手渡されました。

各級の入賞は次のとおりです。
A級:優勝-カオ・レタンマン(神奈川)、2位-山崎秀夫(神奈川)、3位-坂本進(東京)、4位-服部亜光(埼玉)、5位-所司和晴(千葉)、6位-田口福夫(長野)
B級:優勝-佐藤僚介(千葉)、2位-曽根敏彦(静岡)、3位-小笠原嗣人(広島)、4位-高橋淳司(東京)、5位-三橋泰朗(千葉)、6位-鮒田邦洋(東京)

※あなたも来年の「B級優勝」を目指して、シャンチーのトレーニングを始めませんか?
日本シャンチー協会では、若手プレーヤーを育成する「シャンチートップアスリート育成プログラム」3期生を募集しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/jxiangqi/e/a5536c37fa4aaa731949b262257babb2



今年も多くのプレーヤーが参加しました。


手前は最年長(渡辺騏一郎選手=左)最年少(松野晶一郎選手)対決、


A級優勝のカオ・レタンマン選手


B級優勝の佐藤僚介選手


2日間でトータル133局の試合が行われました。


A級入賞者(中央は戸川理事長)


B級入賞者


「シャンチートップアスリート育成プログラム」の修了証書を手にする相徳選手(左)と阿部選手












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