シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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全国選抜シャンチー(中国象棋)トーナメントは、所司和晴が3度目の優勝

2015-07-20 | 国内トーナメント
7月19日・20日、東京・目黒区民センターで行われた“日中学院倉石記念杯”第21回全国選抜シャンチー(中国象棋)トーナメントは、日本シャンチー界の精鋭18名が出場し、所司和晴選手が決勝戦で坂本進選手を下して2年ぶり3度目の優勝を果たしました。

20日は、前日に引き続き後半の第5-7ラウンドが行われました。このトーナメントは、第6ラウンドまでの1位・2位による決勝を行う「6+1」方式が取られています。

戦況

◆第5ラウンド
前日第4Rまでに単独トップに立った所司は、黄雅輝(こう・まさき)とのゲームを和(引き分け)にして、9ポイントで第6Rを待たずに決勝進出を決める。2ポイント差で追う坂本は、レイティングトップの山崎秀夫を下して1ポイント差でぴったり追走。黄、可児宏暉(かに・ひろあき)、井上奈智も7ポイントでわずかながら決勝進出に望みを残す。

◆第6ラウンド
所司、坂本が順調に勝利し、決勝進出を決める。山崎、黄は3位決定戦へ。

◆第7ラウンド
決勝は全日本選手権と同じ所司vs坂本の対決に。坂本は痛恨の時間切れで、全日本選手権に続き再び所司の軍門に下る。所司は2010年、13年に続き3度目の優勝。3位決定戦は、黄が山崎を下す。他の選手は引き続きスイス式第7Rを行い、トップアスリート育成プログラム5期生の井上が松野陽一郎を下し、同じく可児も徐光亜との一戦を和にして、ともに6位入賞を果たした。

◆入賞者
優勝:所司和晴(千葉)、2位:坂本進(東京)、3位:黄雅輝(群馬)、4位:山崎秀夫(神奈川)、5位:井上奈智(東京)、6位:可児宏暉(東京)

今年の「センバツトーナメント」は、相撲界で言う「一番強い力士が一番稽古すると優勝力士となる」を証明する結果となりました。ほかの選手たちも最も身近にいるお手本を見習って精進を続けてほしいものです。

そうした中で、ともにトップアスリート育成プログラム第5期生の井上奈智、可児宏暉の両選手が6位入賞を果たしたことは、一条の希望の光でした。

5月の全日本選手権では6位入賞者中、優勝の所司選手を除けば全員が中国・ベトナム出身者という構図でしたが、今回は“純国産”の若手二人が突破口を開きました。

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優勝:所司選手


2位:坂本選手


3位:黄選手


4位:山崎選手


5位:井上選手


6位:可児選手


中村理事より優勝の楯と奨学金を受ける所司選手


中村理事を中心に6人の入賞選手


星取表(その1)


星取表(その2)




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