シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

シャンチー(象棋)に関するニュースを(一社)全日本シャンチー連合会がお届けします。

シャンチー(中国象棋)レイティングトーナメントに22名参加

2009-04-29 | ニュース
日本シャンチー協会第167回シャンチー(中国象棋)レイティングトーナメントは、4月29日、東京・目黒区民センターで、22人のプレーヤーが参加して行われました。

今回のトーナメントは、5月3日・4日に同じ会場で行われる第36回全日本シャンチー選手権大会を間近に控え、一戦一戦おのずとプレーヤーの力のこもったものとなりました。ライバルに勝って調子を上げたいプレーヤー、逆にライバルに手の内を見せないように抑え気味のプレーヤーと、全日本選手権に向けて参加者の気持ちが高まっていることを感じさせました。当初、全日本選手権大会に参加を予定していなかったプレーヤーもこれに刺激を受けて次々参加を希望、既に締め切った申し込みを特別に延長する臨時措置が取られました。

またこの日はシャンチーのコンピュータソフトを制作するメーカーから、「日本シャンチー協会のメンバーと対戦させてほしい」との申し出があり、このソフト対人間の対戦が実現しました。このソフトは12段階のレベル設定が可能で、それぞれに関羽、孫権、劉備、諸葛亮など三国志の登場人物の名が付けられています。上から4番目のレベルの曹操が元日本チャンピオンと引き分けという実力を見せつける一方、最低レベルの魯粛は初心者でも楽しめるレベルに設定されているなど、幅広い実力の愛好者に適応できるという印象を持ちました。実際に対戦したプレーヤーがソフトの改良すべき点を提案、メーカー担当者が熱心にメモを取っていました。

中国製のソフトは入手ルートの確保や、パソコンを中国語環境に設定する必要があるなどの普及上の難点がありましたが、このソフトは日本語環境でそのまま使え、対戦ソフトだけでなく『橘中秘』、『適情雅趣』などの有名な古譜も内蔵されているので、トレーニング用に、古譜鑑賞用にとさまざまに利用できそうです。このソフトは現在ダウンロード版だけの発売ですが、5月3日・4日に全日本選手権大会会場でCD-ROM版が特別価格の1500円で販売されることが決定しました。


小学生も参加しました


コンピュータソフトと対戦する二人の元日本チャンピオン





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