シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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第38回全日本シャンチー(中国象棋)選手権大会

2011-05-08 | 国内トーナメント
第38回全日本シャンチー(中国象棋)選手権大会(主催:日本シャンチー協会、後援:中国大使館・東京華僑総会・社団法人日中友好協会、財団法人日中友好会館、協賛:米国ロサンゼルス錦江トラベル)は、5月3日・4日、目黒区民センターで開催され、アジア大師の称号を持つ山崎秀夫選手が2年連続7度目の優勝を飾りました。

この大会にはA級22名、B級15名のプレーヤーが参加、2日間にわたって7ラウンドのスイス式で行われました。関東地方だけでなく静岡、長野、青森、さらには中国・黒竜江省からも熱心なプレーヤーが駆けつけました。

山崎選手は、第3ラウンドから、所司和晴、服部亜光、岡田蒸と、その時点での全勝選手を次々に下し、第6ラウンドで中国からの留学生・張嘯天選手に敗れたものの、終始危なげのない展開で、6勝1敗の成績で7度目の優勝を飾りました。全日本選手権7度の優勝は、徐永根選手の6度を上回る新記録です。

A級では6位までのうち5名が中国出身者と、その壁を打ち破るのが容易でないことを改めて示しました。B級では、今年のトップアスリート育成プログラムに参加したばかりの三橋泰朗選手が4位、また佐倉市立臼井西中学校1年生の佐藤僚介選手が6位に入賞するなど、若手の力に期待を持たせるものとなりました。

この大会では、タイブレーク(同ポイントのプレーヤーの順位決定)に、これまでの「対手分」(対戦相手の総ポイント)に代わって初めて「累進分」(各ラウンドのポイントの総和)が採用されました。この方法は、中国の全国個人戦でも2009年から採用されている方法で、自分の順位が他人の勝敗によって左右されない、最終ラウンドですべての対局が終わるのを待たずに累進分が計算できるという利点があります。

この大会に後援をいただいた関係諸団体、及び奨学金をご提供いただいた米国ロサンゼルス錦江トラベル沈浩(しん・こう)氏に厚く御礼を申し上げます。

各級の表彰者は次のとおりです。
A級:優勝-山崎秀夫(神奈川)、2位-服部亜光(埼玉)、3位-張嘯天(千葉)、4位-岡田蒸(東京)、5位-所司和晴(千葉)、6位-田口福夫(長野)
B級:優勝-秋吉一功(千葉)、2位-山田宏秀(神奈川)、3位-曽根敏彦(静岡)、4位-三橋泰朗(千葉)、5位-熊野和伸(東京)、6位-佐藤僚介(千葉)


所司和晴選手(左)と対戦する山崎秀夫選手(背中)


女子、ジュニア選手も多数参加


B級入賞者。左から、6位・佐藤、4位・三橋、2位・山田、
戸川理事長をはさんで優勝・秋吉、3位・曽根、5位・熊野の各選手


A級入賞者。左から、6位・田口、4位・岡田、2位・服部、
理事長をはさんで優勝・山崎、3位・張、5位・所司の各選手


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