2018グローバルペアシャンチー（象棋）トーナメント始まる

シャンチー（象棋）の「2018グローバルペアトーナメント（全球象棋双人賽）」が、9月9日、中国成都市で始まりました。

このトーナメントは、前回世界選手権の入賞者、中国の男女の全国チャンピオン経験者らと、世界選手権ノンチャイニーズ・ノンベトナミーズ（NC/NV）の部で実績を有する国・地域から選抜されたNC/NVプレーヤーがペアになって、卓球のダブルスのように交互に指すもので、昨年に引き続きの開催となったものです。

これはNC/NVプレーヤーが世界選手権上位のプレーヤーらとペアになり、その指し手を間近に見ることによって、NC/NVプレーヤーのレベルの底上げを図る目的で行われているもので、多くのペアが言語が通じない中で、いかにチームワークを発揮するかが重要なカギを握っています。まさに言葉が通じなくても、お互いの意思の疎通を図ることができるというシャンチーの特性にかかわる方式といえるでしょう。

昨日の開会式の会場で、ペアリングの抽選が行われ、日本の所司和晴選手は陳麗淳選手（2017年中国女子チャンピオン）と、井上奈智選手はベトナムの阮明日光選手（=Nguyen Minh Nhat Quang、2017年世界選手権6位）とペアになることが決まりました。

トーナメント初日の9日は第1・2ラウンドが行われました。

◆第1ラウンド
所司和晴・陳麗淳２-０陳幸琳・安華（Anuar Bin Bakri、マレーシア）
井上奈智・阮明日光０-２梁姸婷・邱亮（Chamnan aheng、カンボジア）

◆第2ラウンド
所司和晴・陳麗淳２-０洪智・基沙納（Krishna Sankritan、タイ）
井上奈智・阮明日光１－１趙鑫鑫・鄧明高（Mikko Tornqvist、フィンランド）

所司ペアは好調の滑り出しです。井上ペアも、翻訳ソフトを使って、ベトナム語しかできないNguyen選手の布局ノートを見ながら研究をしています。明日からに期待したいと思います。

※棋譜がデータベースサイト『東萍ネット』にアップされています。

http://www.dpxq.com/hldcg/movelist_6215.html



開会式で整列した出場者。紅のシャツが上位グループ、黒のシャツがNC/NVグループ


所司和晴選手（左）、井上奈智選手


上の選手と下の選手がペアになる。11番にはマレーシア代表・佐々木雄希選手（13歳）の名も


所司選手・陳麗淳選手


井上選手・阮明日光選手