10月に入社してきた新人さんが畳表(畳おもて:畳に張るイ草のゴザ)を使ってイヤリングを作っているのを見させてもらったときに「次は畳縁(畳ヘリ:畳の装飾部分。色々な柄があって素敵)のブローチを作ってくださいよ」とお願いした。
ということが約2週間前にありまして、その際に「縁の模様を活かして形は六角形とか八角形?」などと注文していたのですが自分でも作りたくなったので作りました。
発注したブローチは下の画像のようなものをイメージして言いました。
和物雑貨屋とかでみかけたりするでしょう。
いろんな柄があってかわいいでしょう。
しかし、
いざ自分で作ろうとデザインを考えているときにふと思うた。『説明なしであのブローチを見て素材が畳縁だと気づく人がいるのだろうか』と。『畳縁大好き人間か畳に携わっている人しか気づかないのでは?』と。
そして
『結局のところ畳縁は畳表と共になければただの化学繊維でできた織物でしかないのだ』と思い至ったわけですよ。
というわけで完成したブローチがコチラ。
影で見づらくてスマンね。
使用した畳縁は麻の葉文様。私の好きな模様四天王の内の一つです。
天然の畳表を使用しているので経年変化も楽しめます。綺麗な黄金色になったらいいですね。
フレームはホームセンターで売っているマホガニーの細い角材を工作して作りました。あまりにも角ばっていたのでごくごく微量、気持ち程度の面取りをしてあります。
サイズは60mm×25mmくらい厚みは10mmくらい。まあまあの存在感があります。
ちなみに
画像の2つしか作っていないのですが先日その新人さんとその指導係になっている人にあげたので手元に現物はありません。
残念でしたね。