この度の兵庫県知事選挙で、
勝谷誠彦先生のウグイス嬢をさせて戴いたことを
心より感謝しています。
そして、とても光栄で一生の誉だと思っています。
結果は残念でした。
現実は受け入れる以外にありません。
運動員としての私の力不足を痛感しています。
お役に立てなくて本当に申し訳ありませんでした。
よく、選挙のウグイス嬢としてどのような目で
候補者のことをご覧になっているのですか？と
取材を受けることがあります。
勝谷先生の講演会に比較をするとまだまだなのですが、
私の講演会では、よくこんなお話をさせて戴いています。
昔、私が司会の事務所を立ち上げてすぐに
ウグイス嬢でたまたま入ってもらった若い子が
現場で倒れたり傍若無人な行動で大クレームになったことがありました。
そのことを伝えても大した謝罪もなく本人は悪びれもせず
のど元を過ぎれば何もなかったように、うちを首になりフリーで
司会やウグイスをやっていたようです。
その後、その事務所からは未だに２１年たっても
”最低な事務所”のレッテルを張られたままです。
たった一人の不用意な行いがどれだけ迷惑をかけるものか？を
私は自分の監督不行き届きとともに、手痛いペナルティーを受けたわけですが
その経験があるからこそ、今、ほぼクレームのない事務所になっています。
それから・・・
１０年近くすぎてたまたま国政選挙でそのウグイス嬢と出会いました。
その候補者は学歴もありそうそうたる経歴でとてもその彼女を気に入った様でした。
選挙中に候補者とともに、乗っていた選挙カーの目の前で車いすのご高齢のご婦人が
歩道のブロックに車いすが転倒したために、顔面を打ち血を流して
倒れている場面に遭遇しました。
私は候補者の背中を見ながら、、、助けに行かれるのかな？と思って瞬間息をのみました。
随行者に載っていたほかの運動員は全員飛んでいきます。
そんな中、候補者が一言。
『自分が行ったら、何だかあざといから、任せとこう』
それは違うんじゃないかな？と、違和感を感じながら選挙をやり
１回目は無事当選されました。
その後、その候補とクレームウグイスが結婚したと参謀さんより
後日、伺いました。
さて、国政選挙がまた巡ってきました。
その候補のウグイス嬢は奥様のお友達がやることになったそうです。
いよいよ、事前につどいがあり参謀さんが準備を進めていた時のことです。
大きなホールで準備を進めていた後援会の皆様の前に
新婚の奥様が何の連絡もせず、お着物をきて髪の毛を整えて
いかにも代議士の妻です、という格好で時間ぎりぎりに連絡もなく
現れたそうです。
それを見て、後援会を支える全員が怒りました。
私らはあんたの召使でも下々でもない。
みんながこんなに汗を流して、自分の旦那のために頑張ってるのに
本来なら真っ先に来てジーパンで一緒に準備するのが
人間じゃないのか！！！
その選挙前のつどいの一件で候補から支援者が離れてしまい。
落選。
二度と当選はなく今は別のお仕事をされています。
人の心をつかむのは、長い忍耐や才能や日々の生き方によるもので
長い歳月と努力がいるのですが
失うのは一瞬です。
かたや先日の選挙でもまたまぶしいぐらいに綺麗な
エプロン姿の奥様を拝見しました。
事務所に４年ぶりに上がらせて頂いて
しばらく気が付きませんでした。
運動員の輪の中に混じって楽しそうな笑い声とともに
輝くような笑顔で候補者の為に集ってくださる皆様への
感謝と喜びの中で、一緒に汗を流している
飾り気のない、清潔感のある奥様のエプロン姿です。
何期目かなのに逆風の中、
とても良いご成績でご当選されました。
当選か落選かの話をしているのではありません。
大衆はいったい何を求め、何に引き寄せられてくるのか？
の話をしています。
そんな時に、私はいつもこの言葉を思いだします。
２７歳の時に演歌歌手で高野山のお坊さんご夫妻に
そのころ高野山にご一緒したりしていた時期があり
こんなことをおっしゃっていました。
『ミチコさん、一寸の虫にも五分の魂って言葉知ってるよね？』
『はい！虫にも五分ぐらいは魂があるのだから・・・みたいなやつですよね』
『そうそう！それをね高野山のお坊さんの講話ではこんな風にとるんだよ・・・
その五分五分は 半分 って意味の 五分ではなくて
フィフティーフィフティーの 同じ重さ という意味の五分
とも取れるでしょう？
あなたも、私も、カもゴキブリも、犬も猫も、草や木も生きとし生けるものの
すべての命はみんな同じように尊い とも解釈できるでしょう？
これからの人生をそんな風にとらえて、生きてみたらいろんなものがまた
見えてくると思いますよ』と。
人とは考え方ひとつで心も行動も、出す声でさえもすべてが変わってきます。
その言葉に感動をして、それから日々照らして考える様になりました。
人は時に間違ったり、格好悪かったり、みじめだったり
泣きたくなるぐらい嫌な思いをしたり、
言葉に尽くせない様々な思いの中で生きています。
それを心の栄養にして、人の痛みが分かり
同じ過ちを人にはさせない様に克己心をもってみんな社会の中で
頑張っています。
余りにも自分に厳しくて、いつの間にか人にも厳しすぎたり
理解をされたい求められたいあまりに、逆に人を甘やかしてしまうこともあります。
そんな気が遠くなるほどの経験の積み重ねが
心の中で発酵して時を重ね、色んな思いになって
言葉や行動に表れて出てくるものなのかな？と感じ
自分も若い後輩たちから、年齢を重ねるのたのしいことなんだ！と
思っていただけるような女性でいようと
最近、ますます思うようになりました。
話は戻ります。
勝谷先生が選挙中にこんなことをおっしゃっていました。
『クソみたいな行政で貧しいのに、みんなニコニコしている国もある
自分はそんな明るく楽しい兵庫にしたい！』と。
きっと、先生は兵庫県内だけでも経済格差が教育や医療の格差につながらない兵庫
環境によらず本当の才能を持った人が行政のサポートでその能力をどんどん発揮できる兵庫
差別やいじめに屈することなく、乗り越えることを深くサポートし
学校や職場でも個々の能力を発揮できる兵庫
個々のアイデンティティーを非常に大切にお考えになられていることを
何度もうかがう演説の中で全身に感じていました。
日本中、世界中を歩いて、様々なご経験をされ
色んなハードルを何度も何度も飛び越えてきて
勝谷先生のどんどん上った山の頂からは一体、どんな日本が兵庫が
どんな風に”人間”そのものをとらえていらっしゃるのかは
若輩の私には到底わかりませんが、
運動員に対する先生のスタンスはとても温かく
誰の意見も年齢や職業も関係なく一つ一つ耳を傾けられ
全国や世界中から応援やメッセージが届き
破天荒で、ここぞと言う時に物おじせずぐっと強気でいて下さって
ご自分が一番大変な時も運動員にまで気を使ってくださって
全国区の民間のたたき上げの人気者は努力が違うなぁって、
若輩ながらスケールの大きさに感銘を受けるばかりでした。
勝谷先生は、常にフィフティーフィフティーの魂をもって
周囲に接してくださる素晴らしい方だと感じました。
そんな魅力をありきたりの言葉で遊説するしか出来なかった自分を
反省して、更に勉強をしようと思っています。
選挙には当落があります。
誰を恨むのでも憎むこともなく、落選は悲しいです。
土俵に上がって手を抜くのは、八百長です。
私は、どこに呼ばれても候補者様や陣営皆様の為に
自己ベストを尽くす以外、選択肢はありません。
それは誰のためでもなく、自分の仕事を愛しているからです。
政党のためでも政治のためが一番でも実はありません。
声をかけて戴いた皆様に感謝して、丁寧に礼を尽くしていく
それだけです。
でも、時々、本当に落選して涙があふれることがあります。
それが昨日でした。
事務所の皆様も本当に良い方ばかりでした。
素晴らしい仲間と戦うことが出来たのは、
人生において素晴らしい経験の一つです。
組織がない、勝谷先生を応援してくださった皆様にも
ウグイス嬢としての力不足を心からお詫びします。
ベランダとか屋根とか、お店から飛び出してきて戴いたり
こんな体験は本当に何年振りでしょうか。
マイクを持たせていただいていると、
候補者様の人とのかかわりが分かります。
沢山の作品や磨きのかかった毒舌でますます大衆を
楽しませてくださることをこれからも楽しみにしています。
もしまたいつか立候補されることがございましたら
出来たら、また勝谷先生のウグイス嬢やりたいです！！！
うちのスタッフもみんなそう思っています。
長くつたない散文になりましたが。。。
勝谷誠彦チーム、最高～！！！
心より感謝を込めて
幸慶美智子拝
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