＊料亭「一力」

普段は通り過ぎるだけの老舗料亭に行ってきました。

いつもあの暖簾の向こうにはどんな世界が・・なんて思って寺町通りを散策がてら横目で見ていたその向こう側。


中庭を見下ろしながら長い廊下を通ります。落ち着いた古い日本家屋。

その廊下の奥の部屋へ。和風な照明がとても幻想的。


ここで頂いたお料理は長崎ならではの「卓袱：しっぽく料理」
鎖国時代に唯一開かれていた港町長崎で発展した西洋料理・中国料理・日本料理の多彩な味覚のコラボレーション。


テーブルにはずらっとお料理が並べられているんですがまず何よりも先に、それも挨拶の前にまず箸をつけるものがあります。
それは「お鰭」というお吸い物。

お客が揃うとその暖かいお椀が運ばれてきます。


鯛の切り身が入ったお椀ですが、もともとは招待する側の心意気で一人に一匹の鯛を使いましたよと証明？するためにそれぞれの椀に切り身と一緒に鯛の尾鰭を入れていたというところから付いた名前。今回のは鰭は除いてありました。
今でもちゃんと鰭を入れるところもあります。お椀のふたにもハマグリの絵柄が。

写真でもわかりますが、各大皿には人数分が乗っているのでどんなに好きなものでも一人一品です今回６人席でしたよ。

次から次にお料理は運ばれてくるのですがもう半分くらいでお腹いっぱいです。
そしてデザートの果物で終わりかと思えば・・・なんと最後は甘い「おしるこ」！
これ決まりの流儀です。もちろん少量ですが

みなさんも長崎旅行の折にはぜひこの「卓袱料理」味わってみて下さいね。
料亭のはちょっとお高いですが、私がお勧めのリーズナブル？な専門店もあるのでHPでいろんなコースを見比べて下さい。

http://www.sippoku.jp/index.html

もちろんこの寺町通りの「一力：いちりき」にもどうぞ。めったに行けない料亭体験良かったです。

そうそう、長崎でもっとも有名な料亭は“ぶらぶら節”の歌にも出てくる丸山「花月：かげつ」でしょうね。



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最近TVCMも頻繁です