時間を越えて
めぐりあいは
今もなお
熱い眼ざしでいて
私はなんども 振りかえる
あの頃は
しかし
私を振りかえることはない
時間はすでに
墓碑をたてていて
いつも 無銘のままだ
遠ざかるほどに
風景の中の小さなかけら
齢を重ねれば
脈絡もかすんだ語草に
時間は見知らぬ顔でページを操る
だが 人は夢見ることができる
かきたてることもできる
生きていく新しい時間に向かって
はむらたつ想いを
私は詩って行くだろう
大切なあなたに
空 想
日曜日
きれいに咲いてくれた皐月の
植替えをしていて
いつのまにか
別世界に入り込んでしまっていた。
空想がずんずん広がっていった
作業もどんどんはかどっていった
……本立の光る緑と影に
幾度も染め替えられながら
二人で 森をそぞろ歩きし
……深い夜からうかびあかってくる
二人のめぐり合いを
テーブルの灯に
ひろげて語り合い
ところどころではあっても
お互いの生き姿を
少しずつ 知っていく
たのしさ………………
作業はあらかたかたづいていた
夕陽はとっくに隠れていた
調子にのって
楽しすぎた私は
暗くなる夜を抱えて
今、苦しんでいる。
めぐりあいは
今もなお
熱い眼ざしでいて
私はなんども 振りかえる
あの頃は
しかし
私を振りかえることはない
時間はすでに
墓碑をたてていて
いつも 無銘のままだ
遠ざかるほどに
風景の中の小さなかけら
齢を重ねれば
脈絡もかすんだ語草に
時間は見知らぬ顔でページを操る
だが 人は夢見ることができる
かきたてることもできる
生きていく新しい時間に向かって
はむらたつ想いを
私は詩って行くだろう
大切なあなたに
空 想
日曜日
きれいに咲いてくれた皐月の
植替えをしていて
いつのまにか
別世界に入り込んでしまっていた。
空想がずんずん広がっていった
作業もどんどんはかどっていった
……本立の光る緑と影に
幾度も染め替えられながら
二人で 森をそぞろ歩きし
……深い夜からうかびあかってくる
二人のめぐり合いを
テーブルの灯に
ひろげて語り合い
ところどころではあっても
お互いの生き姿を
少しずつ 知っていく
たのしさ………………
作業はあらかたかたづいていた
夕陽はとっくに隠れていた
調子にのって
楽しすぎた私は
暗くなる夜を抱えて
今、苦しんでいる。