ある日
とある保護団体へ保護依頼があった。
「事情によりどうしても飼えなくなったから引き取って欲しい」・・・
よくある話ではある。
送られてきた画像には 暗い眼をしてやせ細った猫が写っていた。
何とか飼えませんか？
無理なんです
といったようなやり取りがあったことは想像に難くない。
飼えない理由なんていくらでも出てくるだろう
でも何とか飼い続ける為の知恵だって出そうと思えば出るはず
まあ 保護依頼するときには もう心は離れているわけで
何を言っても無駄なんだろう
そして保護された猫は ガリガリに痩せて
目もよく見えないようだった
当然毛並みもわるく 真っ直ぐに歩けずにふらつく
悪い病気が疑われた
そして受診してわかったこと・・・・
極端な飢餓からの栄養失調
保護依頼を出す前から もう家庭内で遺棄されていたわけだ
家の中で死なれたくなかっただけだろうか
最低な人間と罵るのは容易いが
同じ人間として恥ずかしいとも思う
自分の都合で可愛がり 興味をなくし 飼育放棄し
看取ることすらしない
看取る覚悟
飼う前に考えてみて欲しいとつくづく思う出来事だった。
猫は入院し日々回復している
助けようとする人間もいる
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