明けましておめでとうございます。イタリアは先ほど新年に入りました。
2010年、最後に聴いた曲は'O sole mio やっぱイタリア!年越しもこの曲でした。EspanaのLiveで毎週この曲を歌っていたあの頃がもう懐かしく感じます。札幌最後の夜も歌劇弾の皆と、そして支えてくれるお客様方の前で演奏できた事、本当に良い思い出です。思い起こせば去年は本当に色々な事がありました。そして大きく変わった!そんな一年でした。
教育大オペラを復活させる、そんな無謀な野望を四年目にして本当に実現。不可能と言われていることであっても信念と気合いと強情さがあれば、そして力強い仲間がいれば実現できない事なんて無いのだと実感。歌劇弾メンバーは全員活躍して絆も深まりました。そして本当に楽しかった。
これから第二回目の公演『フィガロの結婚』を控えている後輩達は私の誇りであり、自分が存在した事を再確認できる唯一の証である気がします。・・・あの打ち上げの日、緑が丘キッチンで公演を終えたばかりの後輩達が次のオペラへの夢を真剣な眼差しで語り合っていたあの時、騒ぎまくっていた僕らを白い目でにらんだ彼らを見たとき、僕は本当に本当に嬉しかったのです。本当は泣きそうになったくらい…その瞬間、心から確信したのです。この無謀だった野望は本当に『成功』したんだ!と…
春にはイタリアでコンクールに挑戦。これがまた良い刺激になったんです。Mantovaという何ともご利益のありそうな町で受けた国際声楽コンクール。はっきり言ってレベルの違いを感じました。これがコンクールなのか…と。もちろん僕も本気で歌いましたが力量的には比べられるものではありませんでした。ただ、若い歌手達の中では良い演奏をしたと評価されたようでBorsa di studio (奨学金)と名のつく賞をいただくことができたのです。これはイタリアに来てわかった事ですがそのコンクールは結構名の通ったコンクールだったらしくその賞もなかなか価値のあるものらしいのです。これからの演奏活動にも役立ちそう。 このイタリア旅行から帰宅したその日も歌劇弾のLiveで歌ったんだっけ。。。イタリアのコンクール後、日本のスペイン料理屋で…いやはや本当に世界を股にかけてましたwww
卒業、そして受験勉強…自分は無理なのではないかと考えた留学システムの複雑さ。ビザを取る為に必要だった語学試験、詳細が全くわからないで受験した音楽院の入試、根性を決めて死ぬ気で歌ったんだと思います。今思い出せるのはあの音楽院のテアトロで、歌い終わった僕は気付けば今歌った歌達が風のように流れていった感覚、そして安心してふっと肩をなで下ろした自分がステージの真ん中にぽつんと立っている姿だけです。入試は蓋を開けてみれば9倍もの倍率…でも何とか、それこそ神様に導かれたようにして私は今ここにいます。
合格後僕を祝福してくれたのはあの憧れのオペラハウス、ミラノスカラ座。伝統、文化を肌で感じ、客が劇場にとってどのように作用しているのかが手に取るように感じる事が出来ました。あの夜、ミラノに残る事を決意していなかったら…僕のイタリア生活は、もしかしたら少し違った感覚で進んでいたのではないかと思うくらいです。
入学後はたくさんの不安が…足りない語学力、わからないシステム…でもそんなことも忘れて没頭できるのは大好きな歌でした。まだ数回のレッスンですが新しい発見がたくさんあったし、声も考え方も大幅に変わりました。それもよい方向に。そしてオーデイションまで受けたのです。このオーディションの話が上手い方向に進み、自分にとっては来年前半のメインイベントになるであろう演奏会の出演権まで得る事が出来ました。この演奏会のプログラムプロフィールににKAGEKIDANの文字が入るのではと思い夢も膨らみますw イタリアに来てから自分は本当についているな、と心から思っています。でもこのツキを離さない為にも、もっともっと精進して修行しなくては!!
去年が『変』わる年だったとしたら今年は『耐』える年になるはずです。逃げずに自分の弱さをとことん洗い出してそこを鍛える。でもこれをしないとイタリアにいる意味が無いんです。ここにいれるうちに、ここでしかできない勉強をたくさんするつもりです。
来年の前半は先ほども書いたように6月のコンサートがメインディッシュ。テノールによるコンサート、パヴァロッティに向けて。パヴァロッティ…夢の憧れの存在。しかも彼の故郷でやるんだから敬意を表して歌いたいものです。僕に出来る事は、とにかく今よりもっともっと技術を身につけて自分の持っている力を最大限引き出す事が出来るように歌うだけ。
たくさんの皆さんにお世話になり助けられ、迷惑をかけ…それでもなんとかこうして過ごせる幸せ。皆さんに心から感謝して…さようなら2010年。そして、今年もよろしくお願いします!
Buon anno!!!
ミラノ、スカラ座正面
2010年、最後に聴いた曲は'O sole mio やっぱイタリア!年越しもこの曲でした。EspanaのLiveで毎週この曲を歌っていたあの頃がもう懐かしく感じます。札幌最後の夜も歌劇弾の皆と、そして支えてくれるお客様方の前で演奏できた事、本当に良い思い出です。思い起こせば去年は本当に色々な事がありました。そして大きく変わった!そんな一年でした。
教育大オペラを復活させる、そんな無謀な野望を四年目にして本当に実現。不可能と言われていることであっても信念と気合いと強情さがあれば、そして力強い仲間がいれば実現できない事なんて無いのだと実感。歌劇弾メンバーは全員活躍して絆も深まりました。そして本当に楽しかった。
これから第二回目の公演『フィガロの結婚』を控えている後輩達は私の誇りであり、自分が存在した事を再確認できる唯一の証である気がします。・・・あの打ち上げの日、緑が丘キッチンで公演を終えたばかりの後輩達が次のオペラへの夢を真剣な眼差しで語り合っていたあの時、騒ぎまくっていた僕らを白い目でにらんだ彼らを見たとき、僕は本当に本当に嬉しかったのです。本当は泣きそうになったくらい…その瞬間、心から確信したのです。この無謀だった野望は本当に『成功』したんだ!と…
春にはイタリアでコンクールに挑戦。これがまた良い刺激になったんです。Mantovaという何ともご利益のありそうな町で受けた国際声楽コンクール。はっきり言ってレベルの違いを感じました。これがコンクールなのか…と。もちろん僕も本気で歌いましたが力量的には比べられるものではありませんでした。ただ、若い歌手達の中では良い演奏をしたと評価されたようでBorsa di studio (奨学金)と名のつく賞をいただくことができたのです。これはイタリアに来てわかった事ですがそのコンクールは結構名の通ったコンクールだったらしくその賞もなかなか価値のあるものらしいのです。これからの演奏活動にも役立ちそう。 このイタリア旅行から帰宅したその日も歌劇弾のLiveで歌ったんだっけ。。。イタリアのコンクール後、日本のスペイン料理屋で…いやはや本当に世界を股にかけてましたwww
卒業、そして受験勉強…自分は無理なのではないかと考えた留学システムの複雑さ。ビザを取る為に必要だった語学試験、詳細が全くわからないで受験した音楽院の入試、根性を決めて死ぬ気で歌ったんだと思います。今思い出せるのはあの音楽院のテアトロで、歌い終わった僕は気付けば今歌った歌達が風のように流れていった感覚、そして安心してふっと肩をなで下ろした自分がステージの真ん中にぽつんと立っている姿だけです。入試は蓋を開けてみれば9倍もの倍率…でも何とか、それこそ神様に導かれたようにして私は今ここにいます。
合格後僕を祝福してくれたのはあの憧れのオペラハウス、ミラノスカラ座。伝統、文化を肌で感じ、客が劇場にとってどのように作用しているのかが手に取るように感じる事が出来ました。あの夜、ミラノに残る事を決意していなかったら…僕のイタリア生活は、もしかしたら少し違った感覚で進んでいたのではないかと思うくらいです。
入学後はたくさんの不安が…足りない語学力、わからないシステム…でもそんなことも忘れて没頭できるのは大好きな歌でした。まだ数回のレッスンですが新しい発見がたくさんあったし、声も考え方も大幅に変わりました。それもよい方向に。そしてオーデイションまで受けたのです。このオーディションの話が上手い方向に進み、自分にとっては来年前半のメインイベントになるであろう演奏会の出演権まで得る事が出来ました。この演奏会のプログラムプロフィールににKAGEKIDANの文字が入るのではと思い夢も膨らみますw イタリアに来てから自分は本当についているな、と心から思っています。でもこのツキを離さない為にも、もっともっと精進して修行しなくては!!
去年が『変』わる年だったとしたら今年は『耐』える年になるはずです。逃げずに自分の弱さをとことん洗い出してそこを鍛える。でもこれをしないとイタリアにいる意味が無いんです。ここにいれるうちに、ここでしかできない勉強をたくさんするつもりです。
来年の前半は先ほども書いたように6月のコンサートがメインディッシュ。テノールによるコンサート、パヴァロッティに向けて。パヴァロッティ…夢の憧れの存在。しかも彼の故郷でやるんだから敬意を表して歌いたいものです。僕に出来る事は、とにかく今よりもっともっと技術を身につけて自分の持っている力を最大限引き出す事が出来るように歌うだけ。
たくさんの皆さんにお世話になり助けられ、迷惑をかけ…それでもなんとかこうして過ごせる幸せ。皆さんに心から感謝して…さようなら2010年。そして、今年もよろしくお願いします!
Buon anno!!!
ミラノ、スカラ座正面
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