2010年総括【バリトン 下司貴大】

2010年も残すところ、後1時間と少しとなりました。

ご無沙汰しておりました。バリトンの下司貴大です。昨日のエスパーニャLIVEで今年の歌い納めとなりました。
今年は振り返れば、本当に濃い一年でしたね。濃いのはヒゲだけかと思ったら…。僕はザックリこの一年を振り返って行きたいと思います。


ずーっと昔話のように思えた、教育大オペラの復活。コレをなくして僕の一年は語れません。主要キャストがダブルキャストのなか、マルチェッロはシングル。いくら強靭な声帯を持っている僕でもこたえましたが…いゃ、しかし、なんとも貴重な体験をしました。総合芸術と言われるオペラが、ここまで人の心をつかむものであるか…また、僕もその魅力のうちに引き込まれた一人となってしまいました。

無事に公演を終えたあと、風邪を久しぶりにしました。寝込んでいると…今年のメインディッシュの知らせが届きました。


PMFシンガーズ……合格(・・?)


……ご、ご、合格ッ?!


...Really?


びっくりしましたね～。まさか学部生が、PMFシンガーズに選出されるとは…しかも、マルチェッロ…初日。って、おぃ、おぃ、おぃ。

大学生活最後の4年目前期はPMFの思い出しかありません。…お陰様で、今（後期）は卒業するために必死に頑張っています。笑


初めはビクビクしながら参加したPMF。日本語がまったく通じない世界。しかし、時間が経つとともに不思議と外国語でコミュニケーションが取れるものです。すぐに慣れました。
シンガーズの優しいお兄さんや綺麗なお姉さん方にも沢山助けられました。
ム、ム…ムゼッタ!!

少年と呼ばれ、毎日キャッチボールしたり、ご飯を一緒に食べたり、ふざけあったり…ときには真面目に歌ったり…家族のような存在にまで思えました。また、その心持ちが自然に音楽のアンサンブルにも現れてくるものですね。

いつもテンションの高さ元気を分けてくれたアレクサンダービューローさん
ヤーヤーヤー!

情熱的な音楽を理性をもって指揮していたファビオルイージさん

そして、シンガーズの皆さん、PMFのスタッフの方、皆さんに感謝です。


自分自身のなかで溢れそうなアドレナリンと満足感、そしてキタラ大ホールが割れんばかりの拍手のなかで、無事にこの大役を努めあげることができました。この日は、眠れませんでした。2010年7月24日。


その後、大学院試験合格。

札幌市民芸術祭新人音楽会では大賞を受賞。

エスパーニャ、荏原くん渡伊により、下司が新メンバーとして加入。

歌劇弾コンサート、PMF修了生コンサート、定期演奏会など…

もう数えきれないほど、沢山の演奏の機会に恵まれました。来年も皆さんにパワーを与えられるような演奏ができるように努めたいです。どうぞ演奏会までお楽しみにして頂けますと有り難く存ます。重ねて応援もよろしくお願いします。


良いお年をお過ごしください。