上肢の骨学(上肢帯の骨)学習
※上肢の骨は①上肢帯の骨は体幹と連結する骨(肩甲骨)で。②肩関
節より先方にある上腕骨。③肘関節から先の2本の骨(橈骨と尺骨)
の前腕骨が橈骨手根関節へと進む。
④手関節より先の(手の骨)がそれぞれ関節を連結の要として結び、
全体を構成している。
イ、鎖骨
*鎖骨の胸骨よりは胸鎖関節 で上肢帯はここで体幹と連結する。
※胸鎖靭帯が連結を保持する。
*鎖骨の肩峰端は肩甲棘外端で肩鎖関節を営む。
※肩峰関節面を円錐靭帯と菱形靭帯が保持する。
ロ、肩甲骨1個、 ロ、上腕骨1個 ハ、前腕骨(橈骨1個、尺骨
1個)、手の骨(手根骨7個)+(中手骨5本)+(基節骨5本)+
中節骨(4本)+(末節骨5本)片側で8種32個で構築される。
ハ、肩甲骨は胸郭の背面(後面)に位置していて三角形が特徴である。
二、肩甲骨の棘は背面を斜めに肩峰から内側縁まで伸びている。
(棘には僧帽筋、三角筋、一部広背筋の外側縁も停止。)
ホ、肩甲切痕には肩甲上動脈、同名神経が通過。
ヘ、烏口突起からは①は上腕二頭筋短頭の起始部と小胸筋が停止し、
②は烏口肩峰靭帯、円錐靭帯、菱形靭帯が関与している。
ト、肩関節窩は上腕骨頭が関節する。
チ、関節上結節は上腕二頭筋長頭が起始する。
リ、関節下結節は上腕三頭筋が起始する。
ㇴ、肩甲下窩からは肩甲下筋が起始する。
上腕骨の学習 (肩関節の構造)
※上腕骨頭と称される部分が肩甲骨の関節窩と関節するが当該する
この関節窩は上腕骨頭の大きさと比較すると浅くて平皿の形状で
関節を構成するには不十分な容積しかなく頼りなく感じる。
じる。しかし人類が進化を継続してきた遺伝的要素も作用してか
?..、この関節には可動性優位の構造を重んじている。また関節
を構築する発達した靭帯、構造的利便性など多角的形状が他の関
節には見られない、この関節にのみにある優れた特性などを観察
できる。
上腕骨の続き
骨学的解説から始めると「ひと」が前を向いて立位の姿勢の場合は
肩関節の上腕骨は右端の上部に位置し関節構造の仕組みがしっかり
と観察できます。
①上腕骨が関節窩からぶら下がった最上部が解剖頸で骨頭部の球形
に比して細くなっている。したがって骨折多発部位とされる。
②結節間溝とは最上部にごつごつした大小の結節が両方にあって
その窪んだところで関節よりの稜が小結節稜で対側に有るのが
大結節稜であり、結節間溝とはその名の由来に合致している。
③そのまま、全長の中央部を見ると外側に結節が瘤状見えるのが
三角筋の停止部で三角筋粗面と呼ぶ。
④下端部であるが中心からの大きな骨端か 肘関節を作る関節部で
両側には内側が内側上顆で外側には外側上顆をつくる。
最下端には外側に橈骨と関節する上腕骨小頭があり、⑤内側に
は尺骨と関節する上腕骨滑車が位置している。
⑥上腕骨の後側の説明・(向きを変えて後面からみる。)
イ、ここからの上腕骨頭の観察は前からの関節と逆の向きになる
ため、骨頭が関節窩に深くはまり込んで見える。
ロ、大結節は観察できるが、小結節は小さいため、位置関係で全
く見えない。
ハ、中間部に上部から縦斜めに溝が窺える。この溝は橈骨神経溝
と名付けられ前胸部から腋窩をくぐってこの溝を斜めに下行
して外側上顆に達し腕橈骨筋その他を栄養し皮枝になる。
前腕の学習
前腕骨は2本で構成され解剖学正位で内側が尺骨で外側が橈骨になる。
全長では①尺骨が少し長く、中間部で切断すると不正確な三角形で
あり上部ほど太く、この太い部位に上腕骨滑車と関節する滑車切痕
を作り、また尺骨粗面をつくる。やや太いまま中間地点を過ぎ、下
方になると、かなり細くなり、最下端では関節環状面をつくり橈骨
下端との間に下橈尺関節を構成し終わる。
②橈骨は最上部が橈骨頭窩で、ここで上腕骨小頭と関節する。淵の部
分が関節頭となり尺骨側に起始停止をもつ輪状靭帯がこの関節頭に
巻き付いて上橈尺関節を作る。
※※肘関節は①腕橈関節、②腕尺関節、③上橈尺関節の総称である。
前腕骨下端(下橈尺関節をつくる)
尺骨が上部の太さに比して細くして終わるが、橈骨は中間部若干細く
はあるが、下方では逆に太くなっているのが橈骨手根関節の可動性に
大きく寄与している。
下橈尺関節は尺骨側に関節環状面があり、両者は手関節(橈骨手根関
節)の関節窩とする面を持って終わる。
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