会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査法人のサービスとしての「企業の事業継続性」

本日の日経新聞「法務インサイド」で企業の「事業継続計画」が取り上げられており、その中であらた監査法人の報告書を紹介していました。

大手監査法人のサイトをみると、気のせいかもしれませんが、企業の事業継続性に関連するサービスの宣伝や報告書が目立つようです。大地震のあとなので、火事場泥棒的な感じもしますが、サービスや研究自体は以前からやっているようです。それぞれのサイトから簡単に紹介したいと思います。

あらた監査法人

あらた基礎研究所の研究テーマのページから立派な報告書(2008年から毎年公表)がダウンロードできるようになっています(要登録)。(トップページから探しにくいのは残念)

企業の事業継続性に関する研究

「研究会では、BCMが重要となってきた背景、BCMの評価に関する取組み、企業の社会的責任と情報発信のあり方、企業価値との関連、BCMを担う人材育成などに関する検討を、理論面および実証面から行っています。」(注:BCM:事業継続マネジメント)

あずさ監査法人

事業継続計画(BCP)に関するアンケート調査結果について

震災後に行ったアンケート調査の結果を公表しています。

事業継続マネジメント

新日本監査法人

大震災をとりあげたコラム2本を公表しています。そのうち1本は東電原発事故も取り上げています。

次の災害への備えを確立することが日本への信頼回復に

「今回の福島原発において想定すべきであったリスクシナリオは、「M9.0 の大地震/14mの大津波」という原因事象からではなく、「すべての電源が切れた」という結果事象から導出される業務停止シナリオでした。インパクトベースで結果事象に焦点があたっていれば、“インパクト最大”レベルに値する「業務停止」に対して、事前の対策(外部電源の増設等)が取られていた、もしくは事故発生時に準備済対策がただちに実行されていたかもしれません。」

「想定外」のシナリオへの準備について

事業継続計画(BCP)・事業継続マネジメント(BCM)支援

トーマツ

より具体的なサービスを宣伝しています。

2011.04.26 デロイト トーマツ リスクサービス-事業継続マネジメントシステム(BCMS)の規格「BS25999」の認証取得支援サービス開始

監査業界は、突然業務停止処分を受けて、事業継続できなかったという経験はありますが、一般企業の役に立つかどうかは・・・。
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