会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

FIFAを監査している事務所にKPMGが内部調査開始(economiaより)

KPMG launches internal FIFA investigation

スキャンダルに揺れるFIFAの決算書を監査してきたKPMGのスイス事務所に対して、KPMGが内部調査を開始したという記事。

The Big Four firm has launched an internal review into its Swiss subsidiary that is responsible for auditing FIFA’s accounts

FIFAに対して実施されたサービスについて検査するそうです。KPMGは、1999年からFIFAの監査を行ってきました。

According to reports in the Swiss media, services the Swiss unit performed for FIFA are being examined. KPMG has audited the global football governing body since 1999.

内部調査というのが、スイスの事務所の中で行うのか、KPMGのグローバル組織として行うのかは、記事からは明らかではありませんが、たぶんグローバルとしてやるのでしょう。

KPMGに限らず、ビッグ4のようなグローバルネットワークでは、特に何もなくても、加盟事務所(たとえば日本の大手監査法人)に対するレビューを定期的に行っているようです。日本でも、東芝のような不祥事が起きると、特に厳しくレビューされることでしょう。東芝の監査人は、東芝の件に関し、協会、金融庁、審査会だけでなく、グローバルのレビューにも対応しなければならないということになります。

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(補足)

UPDATE 1-KPMG reviews Swiss unit's auditing of FIFA(ロイター)

グローバル組織KPMG Internationalと協議しながら、調査しているそうです。

KPMG Switzerland's audits for FIFA were being scrutinised "in consultation" with parent company, KPMG International, said spokesman Andreas Hammer.
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