NECが米国会計基準による決算ができず、急きょ日本基準で中間決算を発表したという記事。
「コンピューターの保守サービスなどの売上高を計上する方法をめぐり、適正と証明するための膨大なデータ提示を米監査法人から求められた」とのことですが、一般に、(日米を問わず)収益の認識基準はリスクが高いとして、特に厳しく(当局からも監査人からも)みられる箇所です。
それでも、国内基準を使っていれば、どの程度の厳しさか、どういう会計処理が注目されているかなどの情報は比較的得やすいのでしょうが、海外の会計基準を使う場合には、そうはいきません。米国で収益認識をめぐる不祥事が起これば(実際に発生しています)、SECも厳しくなり、監査人も(場合によっては必要以上に)細かくみるようになる可能性があります。
最近もメガバンクが米国上場していますが、米国で上場することのリスクも十分考慮すべきだと思います。
同社プレスリリース
「ここまでの問題になるとは」NEC的井専務、IT会計厳格化で中間決算遅れ
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