会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

JXホールディングス、震災で特損1260億円計上 製油所など被災(産経より)

JXホールディングス、震災で特損1260億円計上 製油所など被災

JXホールディングスが、東日本大震災で製油所などが被災したことに伴い、2011年3月期の連結で合計1260億円の特別損失を計上するという記事。

「同社全額出資子会社のJX日鉱日石エネルギーの仙台、鹿島製油所のほか、JX金属の磯原工場が被災し、それぞれ稼働が止まっており、こうした影響を特損として計上する」とのことですが、会社のプレスリリースによると、引当金の繰り入れが大きいようです。↓

当社グループにおける東日本大震災による特別損失の計上について(JXホールディングス)(PDFファイル)

災害損失引当金繰入額1,080億円を見込んでいます。復旧費用等の引当金だそうです。

JR東日本、特損587億円を計上 震災被害重く(産経より)

JR東日本も「東日本大震災により被害を受けた鉄道設備の復旧費用の引き当てなど」を2011年3月期の特別損失に計上するそうです。

平成23年3月期 決算短信(JR東日本)(PDFファイル)

決算短信では、以下のように書いています。

「復旧費用の支出額および固定資産の滅失による除却費等を「災害による損失」として、復旧費用等の見積り額を「災害損失引当金繰入額」として特別損失に計上しております。」

復旧費用の見積りができない資産についてもふれています。

「ただし、常磐線、仙石線などの津波による被害を受けた太平洋沿岸線区の一部について、その復旧にあたっては、地域全体の復興やまちづくりの計画策定と一体となって進めていく考えであり、現時点では復旧費用等を合理的に見積ることは困難であることから、災害損失引当金に含めておりません。」

資産の帳簿金額は200億円程度であり、それほど大きな金額ではありません。
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