1月27日の企業会計基準委員会の会議で、のれん償却廃止に関する日経の報道に対して、委員長のコメントがあったようです(「コメントできない」というコメントですが)。
「最後に西川委員長から、本日、一部の報道機関において、政府がASBJに対してのれんの会計処理に係る見直しを求めるという報道がなされたが、現時点においてASBJへの申し入れはなく、コメントできることはない旨が述べられた。 」
日経の記事は、のれん償却廃止論(廃止論として一般に言われている内容であり間違ってはいない)が書き連ねられているだけで、基準変更に向けて政府がどのように検討していくのかという具体的な話の部分はほとんど中身がないように感じました。翌日の日経では「ベンチャー有識者会議」で議論されたと報じられましたが、日経1面であれだけ書けば、当日の会議で話題にはなるでしょう。自作自演みたいなものです。
そうはいっても、これが日経ののれん償却廃止キャンペーンの一環だとすれば、だんだんとそういう空気になっていくのかもしれません。好意的に解釈すれば、ASBJやその上位組織であるFASFの中で廃止論を提案するのは今までの経緯からして難しいので、日経が後押ししてあげているということなのかもしれません。
委員長のコメントはこちらで聞くことができます。報告事項のWebcastをご覧ください。
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第280回企業会計基準委員会の概要 Webcast
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