ジャスダック上場のユニコ・コーポレーションが、複数年度で不適切な会計処理があったと会計監査人から指摘を受けたと発表したという記事。
業績に影響を与える可能性のある事象の発生について(PDFファイル)
プレスリリースによると、「ある特定の取引先に対する金銭消費貸借契約について割賦販売契約として経理処理を行なったうえ、収益及び費用の計上基準に反して繰延処理をせずに、一括して売上高及び売上原価に計上し利益を実現させた」という不正です。この不正の修正により約6億円の修正損が発生します。
この会社のホームページによると、もともとは建設機械の割賦販売をやっていた会社のようです。その後リースにも事業展開しています。
割賦販売の利益には、商品販売益(販売時の利益)の要素と金利(期間に応じて計上)の要素の両方が含まれています。商品売買の実態がないのに支出が行われ、それを金利込みの金額で長期にわたって回収するのであれば、それは金融取引であり、利益は回収期間にわたって徐々に計上していくことになります。
この会社は、割賦販売と融資の両方をやっていたので、(会社ぐるみか部門レベルの不正かはわかりませんが)その区分を恣意的に動かして、利益を前倒し計上することが、比較的容易にできたのでしょう。
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