JR北海道元会長(76)が退職慰労金支給求め札幌地裁に提訴、約1億円か
JR北海道の元会長(76歳)が、退職慰労金の支払いを求めてJR北海道に対して訴訟を起こしているという記事。
「JR北海道(本社・札幌市中央区)の小池明夫元会長(76)が、退職慰労金の支払いを求めてJR北海道を札幌地裁に提訴していることが分かった。」
「退職慰労金についてJR北海道は、2013年に起きた函館線大沼駅構内での貨物列車脱線やレール検査データの改ざんなど不祥事が相次いだことを受け、臨時株主総会で小池氏や野島氏ら取締役4人の退職慰労金支払いの留保を臨時株主総会で決議していた。...
今回のJR北海道の場合は、臨時株主総会の留保決議の効力がどこまで及ぶかということ。JR各社は、取締役の退職慰労金制度を2000年前後に廃止しており、年間報酬の中に組み入れているという。JRの中で退職慰労金制度が残っているのは、三島会社(JR北海道、JR四国、JR九州)だけと言われており、早期の見直しをしてこなかったことが、今回の訴訟問題に発展する素地にもなった。」
金額は約1億円だそうです。
同社は上場会社ではないため詳細はわかりませんが、決算公告(ひどい決算です)をみると、役員退職慰労引当金が、460百万円計上されています(2022年3月期)。そこに元会長の退職慰労金が含まれているのかどうか...。「留保」というのを言葉どおりにとると、支払をやめたわけではないので、計上されたままになっているということも考えられますが、どうなのでしょうか。