会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

原油価格下落で油田減損の懸念高まる(Bloombergより)

Oilfield Writedowns Loom as Plummeting Prices Gut Drilling Values

原油価格の急落により、油田の減損の懸念が高まっているという記事。(どのくらいの金額になりそうかまでは書かれていません。)

Citigroupのアナリストによれば、原油価格が2014年のピークから50%以上下落したことに伴い、カザフスタンやオーストラリアのような遠方の油田は、採掘する価値がなくなっているそうです。1バレル48ドルという市場においては無意味となった、リスクが高く高コストのプロジェクトを抱えている会社には、Royal Dutch Shellのような巨大企業もあれば、小規模な採掘業者もあります。

With crude prices down more than 50 percent from their 2014 peak, fields as far-flung as Kazakhstan and Australia are no longer worth pumping, said a team of Citigroup Inc. (C) analysts led by Alastair Syme. Companies on the hook for risky, high-cost projects that don’t make sense in a $48-a-barrel market include international titans such as Royal Dutch Shell Plc (RDSA) and small wildcatters like Sanchez Energy Corp. (SN)

原油市場の壊滅的下落は、執行がまずかったり、そもそも無理であった、2009年にまで遡るプロジェクトを明るみに出しています。欧州最大の生産者であるShellは、資本の5%を、赤字プロジェクトに張り付けています。英国のBG Groupは8%にもなります。

The oil-market rout is exposing projects dating as far back as 2009 that were either poorly executed or bad ideas to begin with, Syme’s team said in a note to clients. Shell, Europe’s largest energy producer, may have as much as 5 percent of its capital tied up in money-losing projects. For U.K.-based BG Group Plc (BG/), the figure could be as high as 8 percent, according to the Citi analysts.

油田や油田開発に投資している企業は、プロジェクトごとに採算性を再点検する必要がありそうです。(当然していると思いますが)

Oilfield Writedowns Predicted Amid Price Plunge(CFO)

シェール開発の米小規模企業が経営破綻、原油急落で(朝日)

強気な会社もあります。

INPEX社長、「豪LNG、採算性心配ない」
プロジェクトは予定通り実施
(東洋経済)
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