日立製作所の中国子会社のトップが、中国当局から「重大な規律違反」の疑いで調べられているという記事。
「日立グループと中国企業の合弁子会社で、エレベーターメーカー「日立電梯中国」(広東省広州市)のトップ潘勝●(●は桑の「又」が「火」になっている字)総裁が、中国当局から「重大な規律違反」の疑いで調査を受けていることが分かった。広東省の共産党規律検査委員会が6日、明らかにした。」
記事によれば、この人物は、昨年6月まで広州市の政治協商会議の副主席も務めた有力者とのことで、公職者としての不正について調べられているようです。一方、日本側との合弁の中で「国家利益」を害した疑いを指摘しているメディアもあるそうです。
日立の事業とまったく関係のない不正であれば、日立にとっては無関係ということになりますが、日立や中国子会社のために何か不正を行った(見返りに金品や地位を得た)ということであれば、問題になる可能性はありそうです。
なお、日立製作所のサイトでは、特に何も公表されていないようです。
日立の中国合弁トップを調査 当局「規律違反の疑い」(日経)
「具体的な調査内容は明らかでないが、広日集団トップなどの職権を使って不正に利益を得た疑いが指摘されている。中国メディアでは「潘氏は合弁事業を展開する過程で、中国側の内部情報を日本側に提供する見返りに、利益を受け取っていた疑いがある」との報道も相次いでいる。」
Ex-deputy of Guangzhou CPPCC Pan Shengshen under graft probe
この人物は長年エレベーター会社に勤務し、日本企業との合弁会社の会長もしていたそうです。うわさでは、当局の調査は、合弁会社で働いていたときに受け取っていたわいろに関係するものとのことです。
Pan was born in 1950 and is from Xingning in Guangdong. Xingning is home to a large number of Hakka officials, including former Guangdong province chief Huang Huahua. Pan worked for an elevator company for a long time and later worked Japanese joint venture Guangri Group, becoming the firm's chairperson and general manager in 2002. He resigned from this post in October last year. In 2007, Pan became the vice chairman of the CPPCC Guangzhou Committee but resigned in June last year. Pan became the chairperson of the Guangzhou committee of the CDNCA in June 2011 but according to some reports he was a Communist Party member earlier in his career and joined the CDNCA later. There are rumors that the probe is related to bribes received by Pan while working with the Japanese joint venture firm.
地上から95階まで43秒 日立が世界最速エレベーター(朝日)
「2016年に完成予定の中国・広州市の111階建てビルに、2基取り付ける。」
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