会計監査のDX、企業や監査法人が加速 人手不足補う(記事冒頭のみ)
最近の会計監査自動化の例をいくつか紹介した記事。
定期的にこういう記事が出ますが、今回は、ビッグデータをAIが分析するというようなものではなく、末端の手続を効率化することを狙ったものが多いようです。
「デジタル技術の活用で会計監査の業務を自動化する動きが加速してきた。スタートアップのジーニアルテクノロジー(神奈川県平塚市)は売上高の信頼性を検証する監査手続きを担う人工知能(AI)システムを開発。監査法人トーマツは契約書から監査に必要な情報をAIで瞬時に抽出するツールを導入した。監査人の不足が深刻化するなか、デジタルトランスフォーメーション(DX)を急ぐ。」
・ジーニアル(監査経験のある会計士が設立)のシステムは「証憑突合」を自動化。証憑の金額、日付、商品名などをAIで読み取り、会計データとつきあわせる。時間を最大8割削減できる見込み。あらた監査法人と実証実験を行った。早ければ2023年末から提供。
・トーマツはAIで、契約書などから監査に必要な項目を抽出するツールを開発。
・新日本は、宝印刷と共同で有報監査を自動化するシステムを開発。企業の有報作成システムと監査のシステムを連携させる。24年3月期から適用。
・あずさは、棚卸立会にスマートグラスの導入を検討。22年3月期に数社でテスト実施。欧州では、在庫に貼られたラベルを在庫データと自動照合する例がある。
・こういう取り組みの背景には人手不足がある。
・監査法人は、システムは従来内製化することが多かったが、あらたの副代表のコメントによれば、画像認識などの技術はスタートアップの方が進んでいるケースがある。
といった内容です。
それにしても、大手監査法人がいままで開発してきた技術で、大幅な効率化をもたらし、人手不足解消に役立ったようなものがあるのでしょうか。