日本公認会計士協会は、監査基準委員会研究報告「監査品質の枠組み」(公開草案)を、2015年2月26日に公表しました。
「国際監査・保証基準審議会(IAASB)において公表された“A Framework for Audit Quality”を基に、我が国において監査品質に影響を及ぼす要因を取りまとめるべく検討を行っ」たものです。
監査品質及び監査品質に影響を及ぼす要因に関する議論に資することを期待して取りまとめたとされています。
全部で約40ページ弱の報告書です。
監査品質に影響を及ぼす要因として、以下の項目が挙がっています(目次より)。
○インプット
・価値観、倫理及び姿勢
・知識、技能、経験及び時間
○プロセス
・監査プロセス及び品質管理手続
○アウトプット
○監査の利害関係者間の主な相互作用
(監査の利害関係者として、監査人、経営者、監査役等、財務諸表の利用者、規制当局等が、挙がっています。)
○背景的要因
・商慣行及び商事法
・財務報告に関連する法令
・適用される財務報告の枠組み
・情報システム
・コーポレート・ガバナンス
・文化的要因
・監査に対する規制
・訴訟環境
・人材
・財務報告スケジュール
付録として、監査業務と監査事務所レベルのチェックリスト的なものが付いています。
例えば・・・
「監査事務所は、社員等と専門職員の監査品質を裏付ける能力を定期的に評価している。評価制度において、社員等と専門職員が、被監査会社との関係維持よりも監査上の問題に対して健全な対応を図ることを優先すべきであり、そのように行動することで不利な扱いを受けないことが明確にされている。 」
「監査品質を犠牲にした以下の行動を行ってはならない。
・ 低廉報酬による契約の獲得や保持
・ 被監査会社に対する非監査業務の不適切な拡大
・ 過度なコスト削減(例えば、過度な人員削減)」
そのうちに、金融庁検査のチェック項目になるかも。内容は常識的だと思われますが・・・。
IAASBのフレームワークの説明図が引用されています。

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