旧UFJ銀行(現・三菱東京UFJ銀行)が、豚肉の差額関税62億円余を免れた食肉卸「フジチク」グループの脱税を把握した上で約10億5600万円の貸付金を返済させていたという記事。
「関係者によると、FICは00年9月の設立時からUFJ銀行の前身・東海銀行の事実上の管理下に置かれ同銀行からの出向職員4人が経理業務などを担当。輸入資金を融資し、輸入元の台湾の畜産貿易会社に送金するため、金融機関向けの輸入信用状も発行した。
FICは、豚肉の仕入れ価格を水増しした申告書を税関に提出して関税を免れたうえで、別の食肉会社などに売却。出向した職員や同銀行の審査担当者は、こうした仕組みを把握しながら、利益の大半を同銀行への利払いや元本の返済に充てさせていたという。」(FIC=フジチクインターナショナル)
記事によれば、税務当局は、このFICという会社が実質的に脱税のため設立された企業とみていたそうです。
銀行が実質的に管理していた(支配していた?)会社が会社ぐるみで違法行為を行ったという点では、銀行から派遣された副社長が粉飾決算を大幅に拡大させたカネボウのケースと似た構図といえます。
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