国際会計士連盟(IFAC)と国際統合報告評議会(IIRC)が、2月に、統合報告への保証に関する共同イニシアチブ「Accelerating Integrated Reporting Assurance in the Public Interest」の開始を発表したという記事。
「本文書では、統合報告の保証に関し、次の3点を示しています。
1.保証の意義
保証は、統合報告および将来志向の情報の信頼性の向上につながり、投資家に便益をもたらす。さらには、企業報告全体の信頼性も高まり、資本市場や社会に対してより強固な信頼ある基盤を提供する。
2.実現に必要なもの
保証の実現には新たな思考が不可欠である。すでにいくつかの企業での実践事例がある限定的保証から、より広範な合理的保証への移行のためには、より多くの理解とガイダンスの必要性が明らかである。
3.保証の提供者
財務諸表監査に従事する監査人は、保証のスキルや監査の経験、職業的懐疑心、判断力を備えている故に、統合報告に対する高品質な保証の提供にも適している。しかし、より広範な事業活動や情報を含む統合報告の保証業務をリードするためには、追加的な知識、スキル、経験が必須となる。」
「追加的な知識、スキル、経験が必須」といっているとおり、限定的保証だろうが、合理的保証だろうが、会計監査人がそのまま統合報告の保証業務を行えるとは思えません。道のりは遠そうです。
国際統合報告評議会のプレスリリース。
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IFAC and IIRC Set Out A Vision for Accelerating Integrated Reporting Assurance
何回かに分けて成果物を出していくようです。主要な問題への認識を高め、ステークホルダー間の建設的な対話を動かし、保証サービスの提供者と利用者に意見を寄せるよう促す目的のものです。
The initiative recognizes that new thinking is required to determine what comprises integrated report assurance and how to best deliver it, given integrated reporting’s broad and forward-looking focus on value creation. The initiative, which will be rolled out in installments, is designed to heighten awareness of key issues, drive constructive conversation with and among key stakeholders, and encourage providers and users of assurance services in particular to lend their voices to the effort.
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