武田薬品工業が税務調査で、移転価格税制に基づき計約71億円の申告漏れを指摘されていたという記事。
「関係者によると、ドイツ子会社との高血圧治療剤の取引を巡り、子会社から本体に支払われた販売代金が少なく、本来得るべき利益を国外に移転させたと認定されたもようだ。同社は今後、国税側に再調査を申請。日本とドイツで二重課税が起きているとして、両国の当局同士で協議することも求めるという。」
過去には武田が当局側に勝ったことも...
「大阪国税局は06年にも、同社と米国の合弁会社との医薬品取引を巡り、05年3月期までの6年間で計約1223億円の申告漏れを指摘。同社は追徴課税された約571億円を全額納付した上で異議を申し立て、最終的に全額が取り消された。」
武田薬品に71億円申告漏れ指摘 異議申し立てへ(朝日)
「同社などによると、国税局が海外への所得移転を防ぐ「移転価格税制」を適用したのは、ドイツ子会社への高血圧治療剤「カンデサルタン」の輸出取引。国税局は、子会社への販売価格が武田グループ外と比べ、不当に安いと指摘。結果として同社の販売収入が減り、日本で申告すべき課税所得が大幅に圧縮され、その差額がドイツに移されたと判断した。通常価格で取引されたとみなし、所得を計算し直した模様だ。」
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