会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

JA1億円着服事件 母子に実刑判決 千葉地裁松戸支部(産経より)

JA1億円着服事件 母子に実刑判決 千葉地裁松戸支部

JAとうかつ中央」という農協で起きた着服事件の刑事裁判で、支店出納係長の女性(54歳)と、その息子(23歳)に対し、実刑判決が下されたという記事。

「判決によると、××被告は平成30年5~6月、3回にわたり、計2千万円を着服。×被告(息子)は同じ時期に2度、××被告が着服したカネと知りながら、計1400万円を受け取った。

×被告は「大学のリポートの用紙代が1回当たり数百万円になる」などと××被告に嘘をつき、現金を要求。××被告は同僚らから借金を重ねたが、次第に出納担当者という立場を悪用して、支店の現金を盗んで×被告に渡すようになった。」

元係長と次男に実刑判決 「息子盲信」「母食い物に」 松戸JA着服(千葉日報)

「判決理由で幅田裁判官は、××被告について「11カ月の長期間にわたり通常業務を装い出納機から現金を引き出し、同支店の通用口を出た辺りで次男に手渡す手口は大胆で悪質」と非難。「紙幣を両替したように出納機を操作するなど、減った現金のつじつまを合わせ、発覚を遅らせたのも狡猾(こうかつ)」と述べた。

また、×被告から金を要求され全ての窃盗に至ったと認定した一方で、「(要求の理由は)常識的にうそと分かる内容で、息子を盲信した安易な動機に酌量の余地はない」として実刑判決が相当とした。

×被告に関しては、受け取った金を犯罪収益と知っていたと認定。...」

「××被告は公判で、19回に分け9633万円盗んだと認めていた。」

不祥事発生のお詫びと今後の対応について(JAとうかつ中央)(PDFファイル)

こちらも女性による横領事件。

66歳女、ロマンス詐欺に引っかかり1億円超横領か(朝日)

「捜査関係者によると、この医療法人では、××容疑者が経理担当として在職していた昨年11月から数カ月の間に、1億円以上にのぼる使途不明金が出ているという。県警は不明金の行方について確認を進めている。」

こちらも女性による横領だったようですが、かなり長期間にわたり発覚しなかったようです。

PTAなど3団体、使途不明3千万円 死亡職員が横領か(朝日)

「長崎県内の高校のPTAや校長が加入する三つの任意団体とその事務局が15日、3千万円を超える使途不明金が判明したと発表した。事務局で会計を1人で担っていた50代女性は「横領した」などと書き残し、今年2月に死亡。団体側は今後、弁護士らを招いた組織を立ち上げ、さらに詳しく調査する。」

「事務局の女性の机を調べると、「長年にわたり横領・着服した。申し訳ない」などと記した書き置きが見つかったという。女性は1996年から事務局に勤め、3団体の会計を一手に担っていた

3団体の預金通帳を確認すると、運営資金のほとんどが引き出されていて、残額は合わせて65円。事務局が調べたところ、使途不明金は少なくとも計3153万円に上るという。

2002年度以降の預金通帳や通帳の残高証明書に切り貼りやカラーコピーの形跡が見つかったという。毎年、団体ごとに会員が内部監査をしていたが、改ざんされた資料で照合していたため不正に気づけなかったとみられると説明する。」
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