プレスリリース「公認会計士の逮捕(インサイダー取引)に関する報道について」
日本公認会計士協会は、プレスリリース「公認会計士の逮捕(インサイダー取引)に関する報道について」を、2025年2月25日に公表しました。
公認会計士がインサイダー取引容疑で逮捕されたこと(→当サイトの関連記事、その2)を受けたものです。
「公認会計士であった者が逮捕されるに至ったことは、公認会計士に対する社会からの信頼を損なうものであり、当協会として極めて重く受け止めております。
当協会は、昨今のインサイダー取引違反の事例の発生を踏まえ、自主規制団体として、上場会社等監査事務所に対する点検等の指導を行ってきたところでありますが、引き続き、会員及び準会員に対してインサイダー取引規制の周知・研修を行っていくとともに、職業倫理の涵養についても注力してまいります。」
プレスリリースを出すのはよいのですが、「上場会社等監査事務所に対する点検等の指導を行ってきた」という箇所は、若干ずれているような気がします。逮捕された元会計士は、監査人としてではなく、財務アドバイザーとして、上場会社に関わっていました。監査事務所を指導しても対象外だったわけです。
(社会福祉法人からの巨額横領や、マンション管理組合からの史上最悪の横領などでの会計士逮捕では、特にプレスリリース等は出なかったような気もします。)