財務会計基準機構の基準諮問会議は、11月19日に開催された会議において、企業会計基準委員会の審議テーマに関する提言をとりまとめ、12月1日に企業会計基準委員会に対して提出しました。
以下の2つが新規テーマとなっています。
・加速型自社株買い(ASR(Accelerated Share Repurchase)取引)の会計処理
・権利確定条件付きで従業員等に有償で発行される新株予約権の企業における会計処理
(資料によると、ASRはまだ日本では実際の取引例がないそうです。)
第22回 基準諮問会議議事概要(11月19日)
第301回企業会計基準委員会の概要(12月1日)
資料によれば、基準諮問会議における現在までの積み残し案件としては、
(会計基準レベル)
・継続企業の前提が成立していない状況で適用する会計基準の開発について
・金融商品会計における上場関係会社株式の減損の取り扱いについて
があるそうです。
そのほか、(実務対応レベル)として、以下の2つが提言に至らなかったテーマとなっています。
・総合型厚生年金基金の特例解散における会計処理
・厚生年金基金の代行部分に関する前納の会計処理
第301回企業会計基準委員会の概要 Webcast(12月1日)
↑
10分程度新規テーマに関する説明と質疑応答がなされています。
(補足)
11月18日の企業会計基準委員会では、「単体開示の簡素化に関連する開示項目の限定的な改正」を新規テーマとすることを決定しています(基準諮問会議の提言とは別)。
単体開示の簡素化に関連する開示項目の限定的な改正(PDFファイル)
来年3月末までに完了させるそうです。
最近の「企業会計基準委員会」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事