パスポート（ジャスダック上場）の監査人交代理由

ジャスダック上場のパスポートという会社が会計監査人の退任（任期満了）と一時会計監査人の選任を公表しています。

会計監査人の異動に関するお知らせ（5月26日）（PDFファイル）

「当社の会計監査人である有限責任監査法人トーマツは、平成 28 年５月 26 日開催の第 48 期定時株主総会の終結の時をもって任期満了となりました。また、当社は、本株主総会において健康コーポレーション株式会社が当社の親会社になることに伴い、監査の効率化及び監査手続きについて有限責任監査法人トーマツと協議をしておりましたが、有限責任監査法人トーマツより、健康コーポレーション株式会社と同一の会計監査人を含めた会計監査人の見直しの提案及び退任の申し出があり、当社は会計監査人の異動を行うことが合理的と判断いたしました。」

グループ会社の監査人統一のための監査人交代はよくありますが、M&Aで子会社となった方の会社の監査人（この場合はトーマツ）から、監査人を統一した方がよいので退任しますという例は珍しいように思います。健康コーポレーションの出資は4月に公表されたばかりで、会社は、プレスリリースを読む限りでは、トーマツの継続を希望していたようですが、トーマツの申し出を受けて、急遽、監査人交代となったようです。トーマツとしては、会社の業績があまりよくないので、手を引きたかったのかもしれません。

結局、親会社の監査人を一時会計監査人として選任したようです。

一時会計監査人の選任に関するお知らせ（6月6日）（PDFファイル）