東証マザーズ上場のメディビックグループが、会計監査人から契約解除通知を受領したという記事。
「東証マザーズに上場しているバイオベンチャーのメディビックグループ <2369> は3日、同社の会計監査人となるアスカ監査法人から監査契約の契約解除通知を受領したことを明らかにした。」
(記事の「異動は3月25日付け」は間違い。会社のプレスリリースでは平成28年6月3日が異動年月日です。)
契約解除の理由が強烈です。
「監査約款第14条(契約の解除・終了 )4項及び四半期レビュー約款第14条4項に記載されている「委嘱者の役職員が受嘱者の業務遂行に誠実に対応しない場合等に該当し、受嘱者の委嘱者に対する信頼関係が著しく損なわれた場合」に該当することから、監査及び四半期レビュー契約を解除する旨の通知を受領した」とのことです(委嘱者は会社、受嘱者は監査人です)。
同社については、あやしい会計処理が発覚し、過年度決算について訂正報告書を提出するという事態となっていました。監査人は、「平成26年12月期に売上計上した「自動培養装置開発権」200百万円 の譲渡取引に関して買戻し条件や連帯保証等に係る追加覚書等の重要な証憑書類等の一部が意図的に提出されていないこと」などを指摘しています。
その後、不正会計に関する調査報告書を6月6日に公表しています。
不適切な会計処理に関する内部調査報告書受領に関するお知らせ(6月6日)(PDFファイル)
こちらは、監査契約解除通知受領のプレスリリース。
会計監査人の異動に関するお知らせ(6月3日)(PDFファイル)
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