ジャスダック上場で半導体洗浄装置メーカーのエス・イー・エスが、民事再生法の適用を申請し受理されたという記事。
「半導体市況の悪化で国内外の大手半導体メーカーが設備投資を先送りしたため、装置受注が07年10月以降急減。金融機関の支援を得られず、資金繰りに行き詰まった。」
上場企業と倒産としては今年3社目です。
半導体洗浄装置製造
ジャスダック上場
エス・イー・エス株式会社
民事再生法の適用を申請
負債142億7300万円
この帝国データバンクの記事によれば、大量受注先の納入期日が顧客側の要請により大幅に遅れたそうです。資金繰りには直接影響します。
会社のプレスリリース(PDFファイル)
プレスリリースによれば、通常は年間200億円近くの売上があるのに、当期は第2四半期までで24億円の売上しかなく、下期も同じ程度の売上しか見込まれない状況だったようです。
08年9月の第2四半期決算を見ると、純資産が約72億円(自己資本比率32%)あり、悪い数字ではありませんが、損益の方が32億円の赤字(累計期間)となっています。
スケールはまったく違いますが、カナダの通信機器メーカー、ノーテルも破綻しています。ノーテルは、2001年から2003年にかけて利益操作のため不正な会計処理をやったことが問題となっていました。
ノーテル、連邦破産法11条の適用を申請
Nortel Seeks Bankruptcy Protection
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