会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

もう1つの“爆弾”に苦しむ…株評価損ワースト30社

社会:ZAKZAK

上場企業の有価証券評価損を取り上げた記事。「この1カ月余りで約250社の上場企業が評価損の発生を公表し、損失総額は1兆円を突破した」そうです。

100年に一度の金融危機(少し大げさ)とはいえ、古いものはバブル崩壊後どの会社も減損処理を済ませているはずなので、ここ数年の間に取得した株式の評価減が多いと推測されます。

M&Aのような目的がはっきりしているのであれば、まだ理解できるのですが、「敵対的買収への対抗策として企業同士で株式を持ち合っていたケース」などは、バブル崩壊の学習効果がなかったわけであり、あまり同情できません。

(書籍の紹介)
早わかりサブプライム不況 「100年に一度」の金融危機の構造と実相 (朝日新書)早わかりサブプライム不況 「100年に一度」の金融危機の構造と実相 (朝日新書)
中空 麻奈

by G-Tools

この本によればリーマンが破綻したのは外国の政府系ファンドが出資していなかったから(出資がなかったのは評価減の計上が遅れたため)だそうです。よく知っている人には物足りないかもしれませんが、頭の整理には役立ちます。いたずらに危機感をあおるようなサブプライム本ではありません。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事