会計士協会の森会長によるコラムが日経に掲載されていました。
「30年余り前、私は中嶋(敬雄)先生の紹介で念願の監査法人に入った。最初の仕事は監査調書に1枚ずつページ番号を打つことだった。整理に2〜3カ月はかかる大量の書類を前に「くだらない」と愚痴をこぼしていたところ、先生に呼び出され、一喝された。「調書は仕事の成果だ。ちゃんと読みなさい」
会計士は決算書の正しさをチェックするのが責務。調書には会計士がどんな手続きでどの資料と照合したのかすべて載っている。社会への説明を果たす証しだ。...」
地味な作業からも学ぶことはできるということでしょうか。(くれぐれも、会社からもらった資料を綴じてあるだけではないかなどといってはいけません。)
最近の事情はよく知りませんが、そもそも調書整理に3ヶ月もかけたのでは、監査基準違反になります。タイムリーな調書の査閲もできません。たぶん、監査チームメンバーが、パソコンで調書を作成し、会社ごとの監査調書保管システムにそれぞれ保存していき、マネジャーや社員がシステム的に査閲のチェックを入れていくのでしょう。そうだとすると、新人が先輩の作った調書を番号を打って整理していくという作業はほとんどないのかもしれません。
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