箱根の芦ノ湖に行ったら、どこに行きます?
普通は、水族館や駒ヶ岳ロープウェーなどがある<箱根園>、箱根神社、箱根恩賜公園や箱根関所などがある<元箱根><箱根町>などですよね。そしてこれらのエリア=湖東側はとても観光地化・開発されています。
そうではない場所が芦ノ湖には残されています。それは芦ノ湖西岸。道路は有料の芦ノ湖スカイラインのみ、あとは湖畔の静かな森の中を歩くトレイルのみ。総距離約11.5km、実際に全コースを歩くと約4時間かかります。
そしてその静かな湖畔に、たった2カ所だけ、自然の浜があるのです。
そのことを仕事を通じて知ったのはもう何年も前のこと。知り合いのあまり体力がない編集者さんがこの行程を歩いて、想像以上の行程だったという話の中で、自分が知らない芦ノ湖に出合えたと話していたのが自然の浜でした。
レンタルボートを諦め、さてどうしようというところで、ならばこの浜に行ってみたいと旦那さんに提案。時間もあるし行ってみようということになりました。
実際に4km歩かなくてもすぐ近くまで車で行くことができるらしいので、湖尻から国道一号線をぐんぐん南下。GoogleMapをたよりに住宅街に入り、アスファルトの一本道を進んでいくと、次第に道幅は狭く狭くなっていき、対向車が来たらにっちもさっちもいかない状態を進んでいきます。これ、全く初めてで一人きりだったら、途中で不安になって戻ろうかな・・・と思いそうになるレベル。
写真に我が家の軽が写っていますが、これは一時車から降りてみて様子をうかがったときのもの。旦那さんが先に先に歩いて行って、まだ進める、ということで再び車に戻り進みました。
背の高い木々の隙間から静かな湖が見えます。
道はそのうち未舗装になり、行き止まりました。
「歩行者専用通路」から入っていくと、切り出した丸太が積み上がっていました。
さらに行くとトレイルの標識が。
手前にある「白浜」を目指します。
こんな小道、昼間はいいけど夜は絶対無理、怖いです。
さらに進んで行くと湖に降りていく細い道があり、浜に出ました。砂浜ではないです、土、泥浜です。
もしかするとちょっと前の線状降水帯による1日600ミリ超えの大雨で湖水が増え浜の面積が小さくなっていたのかも。雨の影響で泥が流れ込んだのかもわかりません。
私の足につかまり立ちするこやつ、可愛すぎるぞ!!
戻ろうとしたら旦那さんが、もうちょっと広い浜に通じる道を発見。そちらに降りてみました。
わーー、なんか幻想的。
人がいないし、ホテルや観光施設などの人工物は一切見当たりません。
この子も景色を見ているのかな?
と思ったら、突然ひっくり返っていつものクネクネダンスを始めました(笑)
クネクネ、クネクネ。
あのーー、汚れるからやめてーーーー。
誰もいないこんなところを一人占め、椅子だけ持ってきてここでランチやビールでもしたら最高だなぁ!!
なんて思っていたら、ちょうど男性がお一人チェアリングにいらっしゃって、私と少し離れたところで何かむしゃむしゃお食べになってました。
車に乗ろうとしたところで釣り人発見。湖に浸かって釣りしています。
ほとんど人がいない場所のはずですが、同じことを思ってこられる方がいらっしゃいましたね。
何年か越しで来ることができた芦ノ湖の白浜、確かに東側とは別世界。「手つかずの森」「手つかずの自然」ということばが浮かんでくるような場所でした。
もっと広いらしい「真田浜」にもいつか行ってみたいです。