1軒目の原稿はほぼ直しなしで安堵、2軒目の原稿はまだ返答はないが、今日ないとすると週明けに何らかメールが来るかもしれない。
今回のお仕事というのは「通が薦めるお店」というもので、推薦人の方が昭和の面影を色濃く残す大衆酒場がお好きな方で、2軒とも焼肉店ではあるものの、一人でふらっと入って肉焼いて飲むという、場末感漂う大衆酒場的なお店。
事前にお店のことを幅広く調べて質問も用意して行ったのだが、原稿を書くのにえらい時間がかかり、反省点が多かった。
ポジティブに言い直せば、学ぶことが多かった。
最大の反省点は、ツッコミ不足だ。
一通り用意した質問に不足はなかったものの、相手の答えが薄い感じの時に、そこから具体的な回答を得るために一歩突っ込む必要があるのだが、自分がこういうお店に行ったことがないこともあり、完全にツッコミ不足であった。
後になって、ここをもっと突っ込んで聞いておくべきだったということが多々あった。
現地で何について突っ込むか、よく分からないままに進んでしまった。
店舗取材の場合、開店前の小一時間もらって、取材撮影することが多い。インタビュー取材の場合は、撮影とインタビューがきっちり分けられているケースが多く、相手の方からじっくりと話を聞いたり、話を引き出したりできるのだが、店舗ではカメラマンの撮影に気を配りつつ、並行して店主に話を聞いていくので、ときに“薄い取材”になってしまうことがある。
例えば「ホルモン」と一口に言っても、それは牛か豚か鶏か、さらに内臓でもどの部位か、その肉はどこから(日本?海外?海外のどこ?)仕入れているか、下処理はどこでどのようにしているか、などなど、聞けることはたくさんあるのだが、「その時点」では知識が足りず、攻められなかった。
なのでそれらを補完すべく、行った人の感想・評価を片っ端から拾い上げ、肉についての一般的な知見を調べて、それをどう落とし込むかを考えて書いていくので、とてもとても時間がかかった。
さらにいえば、その記事のひな形に添って書くのにも時間がかかった。
自分にとって初めての案件は、これに限らずでそれは仕方がないものだけど。
食材を組み合わせて調理した“料理”と違い、焼肉がメインの店はちょっと独特であった。
今回に限らず、取材した音声を再生しているときに、ここでもっと突っ込めばよかった!ということはよくあるのだけど、今回ほど勉強になる取材は久し振りであった。反省点や気づきを無駄にすることなく今後の自分の血肉にしたい!
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