新築工事(行政の怠慢に見える事)

2017-04-20 19:23:34 | 日記
4月19(水)

河北新報一面 『活断層と「共存」模索』のタイトル

熊本県益城町は大規模移転で活断層を回避案が却下され、元の場所での「再建案」

住民の6割の方の意向のようですが、、、、それはそうでしょう

元の場所が良いに決まっています。

私が思うに、色々な報道で 今回の地震は 液状化現象が起きている場所が多くあり

そこに建物を建てる場合は、地盤補強工事が必要不可欠!!

新築工事費+地盤補強工事費となるわけで  多額の費用が掛かる事


でも本当にこれで安心した建築が出来るだろうか?

かなり疑問があるというか、本当に難しい判断ですね。



宮城県は、地震が頻繁にあり、1981年以前の住宅は 耐震化を求め耐震診断、改修工事費補助を出して

耐震化を進めて居りますが、当社には木造住宅耐震診断士が3名おり、平成20年頃から市の耐震診断

をしており、毎年10数件程の診断を行って、倒壊と判定が出ても改修工事に多額の費用が掛かるので

工事をする方は10件中1件程です。。。。今回の熊本地震で建物が大きな被害があっても

経済的ゆとりで住宅にお金をかけられる方は補強しますが。家にお金を掛けられられない方は

金額を見てあきらめる方が大半で、何の為に耐震診断されたのかは二の次で

震度7の揺れが来たら家から逃げれば良い、、、と自己判断する方が多いです。

私も、震度6強、7の揺れは経験が有りませんが耐震診断士として

大きな地震は、本当に怖いと感じており、上記の新聞記事に耐震化や防災の啓発を図るかは

良い事ですが、補助金の額を上げてくれるだけで改修する方が増えるので耐震化は進みます。









罹災判定の第2次調査ができるという事ご存じだろうか 

2017-04-06 18:19:42 | 日記
熊本地震 お見舞い申し上げます


罹災判定の第2次調査ができるという事


第一次調査は外観だけで判断し罹災証を発行するが、不服申し立てと言うか、罹災判定に疑問のある方は !!

この下の内閣府 防災情報ページに載ってますから


災害に係る住家の被害認定  という所

http://www.bousai.go.jp/index.html


第二次調査は、内部立ち入り調査で設備や建具の損害を判断

第一次調査を受けた住家の被災者から、申請があった時に実施されるのが、第二次調査です。

第二次調査では、外観目視調査と合わせ、内部立入調査が行われ、個々の被害が判定されることになります。第一次調査と同じように、外観による判定、ケースにより傾斜による判定が行われますが、部位による判定は、第一次調査よりも多くの部位、具体的には「屋根・柱・床・外壁・内壁・天井・建具(窓やドア、サッシやふすま、障子他)・基礎・設備(水まわり、システムキッチン、洗面台、ユニットバス、ベランダ他)」の各区分について、それぞれの部位の損傷率を確認し判定されます。



上記項目は 確認された方が良いと思います。まだ間に合うか判りませんが


私は 東日本大震災である地域で 第2次調査をした事が有ります。判定は覆らない事も多いですが、ぜひ確認した方が良いです。




耐震工事屋根軽量編

2017-04-04 18:08:32 | 日記
耐震工事は壁補強・屋根軽量と

工事の仕方は色々有ります。


今回は東日本大震災で棟瓦屋根が脱落し、施主様が当時から5年後に耐震診断を行いました。

地震で棟瓦がズレるという事をかなり気にしていた様子でした

元の棟瓦はこんな形

なので今回瓦から定尺ルーフに変更した例です。

屋根瓦を下ろし

垂木をタルキックで垂木と母屋を全留めし、台風時の屋根の破損を防ぐ事が出来る。



その上に
23kgのアスファルトルーフィングで防水し、その上に定尺ルーフを施工して行き。

施工完了です

屋根の重さは、どのくらいなのか? 例えば瓦の重さってどのくらいなのでしょう
か? 100㎡の屋根には、およそ1、600枚の瓦が使われます。 

瓦1枚2.5Kgぐらいですから2.5kg X 1,600 = 4,000 kg 、4トンの重さが、
家にかかる訳です。 大変な重さですね! それが軽量化で

評点が上がると地震時に倒壊するリスクが減る施工事例です。


日記・雑談ランキング

熊本県益城町 視察 お見舞い申し上げます。

2017-04-03 18:11:07 | 日記
昨日3月31日から4月2日まで2回目の熊本県益城町視察 震災1年目になり、お見舞い申し上げます。

テレビでは罹災証発行の締め切りが有り、まだそんな事しているんだなと思い、、、、

現地に4月1日に入り、解体がだいぶ進んでいる所や、まだ手付かずの所

解体業者の少なさに驚かされていましたが、現地で感じた事は、道路幅で大型車やユンボの大きさが限られているので

時間はかかると思います。

改めて地震での倒壊家屋、傾いた建物を視察し地震は、やっぱり嫌ですね。






三代目、四代目創業80年

2017-04-03 17:42:00 | 日記
当社は自分の母が81歳を3月24日で迎え、創業が80年を超えて建築業を営業させて頂いております。

初代の時代は、機械ではなく殆どの作業が手作業だと聞きました。二代目は初代の弟子(私の父)で、腕の良さを買われ

棟梁になり機械を使い(弟子も20人位)育て、最後の弟子は56歳になる年齢の方でした、父は平成10年に他界し

それから長男が棟梁になり18年過ぎ、創業が80年を迎えました。

当社は個人経営で長男、次男、次男の子、従兄、次男の子の同級生(見習い1年目)5人で

住宅設計・施工・耐震診断・耐震改修工事・リフォーム工事など先代、先々代の時代とは、建物の構造は同じでも

中身はかなり様変わりしていると思います。

昔は家の中を通風よく、今は通風よく気密も維持した建物造りをしないと

結露が発生したり、ランニングコストを減らした建物ですね。